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内容説明
典型的な守備的サッカーを目にする機会は激減し、攻撃的サッカーvs.攻撃的サッカーの時代に。しかしながら、世界的に大きな戦術の変革にまでは至らず、ディテイルの争いが進んでいる。たとえば、サイド攻撃の重要性。かつては「中盤を制すものは試合を制す」と言われたが、いまや「サイドを制すものは試合を制す」と言われる。その意味では、“0トップ型4-3-3”システムは最強の布陣だ。バルセロナを筆頭にビッグクラブの好チーム化が進み、番狂わせこそ起きにくいものの、弱小チームでも攻撃的サッカーは貫ける。攻撃的サッカーは、相手ボールになった瞬間に真価を発揮する。その理由に、日本代表がW杯の“本番”で勝つためのヒントがある。いまや、アジアを相手に“予選”で勝つことだけが、日本代表の目標ではないはずだ。1970年代以降の名勝負と名監督の戦術から紐解く、サッカー進化論。日本代表への愛情溢れる苦言・提言も満載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
69
2015/10/18 Amazonより届く。2015/11/27〜11/30久しぶりに読んだ杉山氏の戦術論。非常に明解に今の代表の問題を指摘している。ハリルホジッチさんには期待していたが、イマイチなので、余計にアギーレさんが続けていたらなぁと思ってしまう。逼塞状況の現状を打破するプランは何処にあるのだろうか。2015/11/30
K・M
8
【2022W杯開催記念読本〈№2〉2015年出版】システムを『布陣』と称し98W杯の岡田ジャパンから悲運のハリルジャパンまでを丁寧に分析していく。著者の卓越した手腕によりサッカーにおける『布陣』を分かり易く魅力的に解説し「0トップ型4-3-3」を採用すべきと愛ある提言がなされる。現在では状況により変化する可変システムが主流、戦術は著しく進化を遂げ一概に語れるものではないが著者が4列表記で記す『布陣』には有無を言わさぬ説得力がある。どの布陣を引っさげカタール大会に乗り込むのか?今からワクワク感が止まらない。2023/01/15
ざび
4
前作は「4-2-3-1」であった。今回は0トップ中心に移っている。できれば当時、現在の陣容で具体的名前をあげて欲しかった。陣形だけの話は辛い。2015/11/29
Yoshihiko Fujimoto
4
・しつこいぐらいにサイド攻撃の重要性を訴えている ・近年で一番攻撃的だったのは、2010年南アフリカワールドカップのときらしい ・ハリルホジッチのままだと、3年後によい結果はあまりのぞめそうにない2015/11/03
おくてつ
3
その昔、「4-2-3-1」が話題となった杉山茂樹。昨年10月に出て、Jリーグのクライマックスのタイミングで読もうかとさっさと買ったものの、年を越してから読了。 0トップ型4-3-3の時代というサブタイトルが付いているけど、途中はずっと4-2-3-1を褒めているような気がする。 とりあえず、本来はサイドを張るべき中村俊輔と香川と歴代10番が勝手に真ん中に入ってきてしまうから、日本代表が機能しないということと、筆者が歴代日本代表監督が嫌いということはよく分かる。2016/01/18