内容説明
楽隠居になるはずが――どうしてこうなる?
楽隠居を目指したはずが「楽」のつかないただのばあさんになったという佐藤愛子さん。3・11以後の世相を鋭く考察したエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うろん
9
愛子さんの衰えぬパワーに圧倒されます。2016/12/06
さんご
1
なんか変だなともやもやしてたことをズバッといってくれてて「そうなのよ!」と激しく同意すること多し。おこりんぼ将軍健在かと思いきや、徒労感や諦念もみえ、ちょっとさびしくなってしまった。2015/10/02
あおい
0
図書館本。「夢は楽隠居」で始まるエッセイ、90才を迎えた愛子さんは初っ端からお怒りです、、、世間に、家族に、はたまた飼い猫の恋愛問題まで、、、ひとかどの人物なので一家言も二家言もお持ちと思いますので~「老兵は消えます」と結んでますけど~いつまでも消えられないと思います 2017/07/23
井ノ上満幸
0
中学の頃、好きでよくエッセイを読んでいた佐藤愛子さんの新刊エッセイが出ているのを書店で見つけてうれしくなり久しぶりに読みました。90才超えている?とてもそんな様子はうかがえず相変わらずの愛子節!ボケているなんてとんでもない、どれもごもっともな事ばかり!お嬢さんとのやり取りは相変わらず健在だし、20才の孫とのちぐはぐさが更に時代を重ねて面白い。ただ世間の常識にもはや闘う気力も失せ、静かに消えたいととの弱気も出て、長生きすることはもはやお祝いではない現代に複雑な気持ちも残りました。2015/10/10
kobayo
0
歯切れのよさに感じ入るばかり。本質を見抜けるようにならないと、と深く思った。新聞の記事をいれて手紙をだしたくなる読者の気持ちがわかる。2015/09/13