内容説明
200万人が選ぶ「肉フェス」4回連続総合優勝! 父親が牛の目利きで自身も牧場育ち、初の著書で、世の中のお肉の常識をいっきに覆す。「A5ランクは美味しさの指標ではない」「雄より雌牛こそ美味しい」ほか、熟成肉の選び方や希少部位を食べるならどれが美味しいか、著者独自のランキングを初公表。そのうえ、焼き方、肉と相性のいい食品やワインなども合わせて解説。
目次
はじめに
プロローグ 元祖「お肉の解体ショー」
第1章 グルメも騙される誤解だらけの牛肉選び
第2章 本物の熟成肉の見分け方
第3章 黒毛和牛の醍醐味「希少部位」ランキング
第4章 千葉流・切り方から焼き方まで、焼き肉を極める
第5章 世界一美味しい和牛の作り手が追い詰められている
エピローグ 和牛から始まる「公益的ビジネス」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読書ニスタ
33
赤身、熟成の美味しい肉の話が聞けて良かった。疑問の大半は解決したのに、天邪鬼の私は、そんなにこだわって肉食べたくないわーという、感想。こういう牛の月齢のこの部位とか、引きますー。 野菜食べて、自分の体を作ろっとー。2020/03/12
えも
16
和牛の生産流行に詳しい著者が、和牛について熱く語る。部位別の美味しい食べ方や熟成肉を取り巻く状況などはフムフム。霜降り崇拝から脱却し「美味しい牛肉」を求める消費者と「儲かる牛肉」を求めてA5ででかい牛づくりを行う生産者との乖離に警鐘を鳴らしてもいて、和牛の「今」が伝わってきました。2015/12/14
さっちも
14
外国の牛との比較がなく、素晴らしい、素晴らしいというのはいかがなものかと思う。誰も傷つかないような配慮の為か、この人の理想とする牛肉の飼料、生育年数、土地がぼやっと書かれていたのも気になる。だけど、料理人ならではの素材の活かし方の章は、素人からみると初めて効く話ばかりで勉強になった。旨い肉しか食べない、買わないという消費者の選択こそが、日本の牛肉業界を正しく導くというのは凄くわかる。評価が難しい。2018/02/13
スプリント
7
まさに喰らい尽くす勢いで和牛について書かれています。美味しい肉を食べたくなります。2015/11/29
きみたけ
5
脱サラし故郷一関で焼肉屋を開業、研鑽と努力を重ねて「お肉の変態」と自称するほどの牛の目利きになった著者。今では枝肉(牛の半身状態の骨付き肉)を見ただけで、育成期間・飼料の種類・肉質や脂質、食べたらこんな味がするだろうとイメージが沸くそうです。すごい!牛の希少部位、熟成方法、肉の切り方や焼き方などお肉情報満載です。ちなみにA5ランクは美味しさの基準ではなく、Aは歩留等級(多く肉が取れる)、5は肉質等級(色艶や霜降り具合が良い)を表すとの事。地産地消「クール一関」を掲げ奔走する姿に地元愛を感じました。2020/09/29