内容説明
臆病者と蔑まれた間宮織部は、息子・和三郎に「武士」の心を打ち明けて死ぬ。後日、若殿のお供をした和三郎は、大藩・細川家とのトラブルを唯一人で収拾、父の汚名を晴らす。直木賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
97
直木賞】和三郎が勘定奉行的場の次男坊仙太郎に無礼者という。隣の新兵衛の娘美代。武家社会の上下関係、力関係の中で、武士道を極めることの困難さ。父の無念を息子和三郎がどう晴らすのか。直木賞ほしさに推薦してくれという川口 松太郎の頼みを筋から断り、自らの受賞も断ろうとした著者の武士道への陶酔の一端を垣間見る。2014/09/11
hit4papa
37
■武道伝来記 侮辱に対し戦うことを避けた武士。周囲から臆病者の誹りを受けるも、私怨で刀を抜くことをよしとしない武士の息子は幼い頃から忍従の日々を過ごします。武士道とは、を問う本作品は、臨終の父、そして長じた息子の姿を通して答えを出します。淡い恋ごろを絡ませ、これぞ大衆小説!です。 ■天正女合戦記 秀吉に切腹を命ぜられた千利休。史実では理由が判然としないようですが、本作品では、秀吉が、お吟を我がものとせんとしたものの、けんもほろろに断られたことの怨みを一因としている。解釈として面白いけど、女合戦はどこへ…。2025/01/11
讃壽鐵朗
2
高級な講談を読んでいる感じ2015/08/21
ヨウゾウ
0
「武道伝来記」「元禄侍気質」「戦雲」「法皇行状録」「さくら太平記」「兵部少輔父子」「蝦夷天一坊」の短編、中編全七篇。「武道伝来記」は他の文庫本で読んだばかりでしたが、迷わず再読、個人的には名作だと思います。南北朝戦乱、会津戦争、コシャマインの戦い等々を題材とした時代小説集。間宮織部・和三郎父子、堀部弥兵衛の武士としての生き方、「戦雲」の主人公の一人お雪の武家の女性としての心構えが記憶に残ります。2025/03/30
Nori
0
3点。短編集。最後の作品は面白かった。直木賞受賞作は、も一つだったように感じた。面白くない作品があった。2023/12/13
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