内容説明
臆病者と蔑まれた間宮織部は、息子・和三郎に「武士」の心を打ち明けて死ぬ。後日、若殿のお供をした和三郎は、大藩・細川家とのトラブルを唯一人で収拾、父の汚名を晴らす。直木賞受賞作。
感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
97
直木賞】和三郎が勘定奉行的場の次男坊仙太郎に無礼者という。隣の新兵衛の娘美代。武家社会の上下関係、力関係の中で、武士道を極めることの困難さ。父の無念を息子和三郎がどう晴らすのか。直木賞ほしさに推薦してくれという川口 松太郎の頼みを筋から断り、自らの受賞も断ろうとした著者の武士道への陶酔の一端を垣間見る。2014/09/11
讃壽鐵朗
2
高級な講談を読んでいる感じ2015/08/21
Nori
0
3点。短編集。最後の作品は面白かった。直木賞受賞作は、も一つだったように感じた。面白くない作品があった。2023/12/13