新潮文庫<br> ピーター・パンとウェンディ

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新潮文庫
ピーター・パンとウェンディ

  • 著者名:ジェームズ・M・バリー【著】/大久保寛【訳】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2015/10発売)
  • 読書を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン (~6/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102104026

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内容説明

星がきれいなある夜、突然ウェンディの部屋に現れたピーター・パン。彼らは妖精ティンカー・ベルの魔法の粉を身体にふりかけ、ネバーランドへと飛び立ちます。行き方は、二つ目を右に曲がったら、そのまま朝までまっすぐ! さあ、海賊のフック船長、人魚、人食いワニが待つ大冒険の始まりです。永遠に年を取らない少年と、やがて大人になってしまう少女の、切なくも楽しい物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

151
「大人になんかならないって約束したじゃないか!」その悲壮な嘆きが意外な悲しさ切なさの象徴…ネバーランドでの海賊やチクタク迫り来るワニに妖精など冒険劇はワクワク楽しめる。ただ、夢壊されるピーター・パンの傲慢かつ凶暴な言動や「このバーカ」とアスカばりのツンデレ醸し出すティンカー・ベルなどに終始戸惑う(笑)ただの憎き悪者ではなく描かれるフックが、礼儀を重んじる理想の自我と葛藤しつつ最後に一つの勝利の喜びを得て絶命するのも印象深い。無垢でフェアを求める子供と、ずるくアンフェアを繰り広げる大人との対比にハッとする…2020/11/17

優希

52
ピーターは子供の象徴なのですね。大人にならない永遠の子供。ワガママで残酷でも許されると思っているのでしょうか。最後のウェンディとのやりとりが切なかったです。2023/05/07

レモン

46
有名なディズニー映画の基になったお話。戯曲だったものを小説化したのだとか。ウェンディたちの冒険を空からのぞきこむような語り口が楽しい。フックの意外な過去に、悪役の人間らしさが窺い知れる。ややマイルドにされたディズニー映画では感じ取れないピーターの孤独が、とても印象に残る。お母さんを1番欲しているのはピーターなのに、自ら望んで子どもでいるとはいえ、周りがみんな大人になっていくのを見届けるのは辛い。ネバーランドに棲み続けることの代償はあまりにも大きいと、大人になった私は思うが、さて子どもたちはどう思うのか。2022/05/05

綾@新潮部

43
絵本で読んだ程度で、内容はあまり知らず。ディズニーの映画も観てないし。これは児童書というよりは大人が読む本かもな、と。ティンカーベルがいじわるだって事は知ってたけど、いじわるの域を超えてるじゃないの!ってびっくりし、ピーター・パンのイメージもなんとなく違っていた。ネバーランドは素敵な世界~ぐらいに考えていたのもあって、真相にはびっくり。楽しい話ではなく、寂しい話だったんだなと。続けてピーター・パンの冒険を読もうっと。2022/11/25

❁Lei❁

40
ピーター・パン、なんて罪な男。物理的な殺戮よりも、母親への強烈なコンプレックスのほうがグロテスクでした。母親はいらないと言いつつ、母親役としてウェンディをネバーランドへ連れてゆくパン。子どもとしての無邪気さと母親としての愛情を求める彼の欲望は、少女にとって恐ろしいダブルバインドです。母親から見捨てられた過去を持つパンは、本当の親からの愛情などもうどこにも存在しないのに、それを少女の中に無理やり見出そうとします。ウェンディらはそんな彼の求愛に勘違いしてやられてしまうわけです。もはや社会小説だと思いました。2024/05/01

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