小学館文庫<br> 「武士道」解題(小学館文庫)

個数:1
紙書籍版価格
¥660
  • 電子書籍
  • Reader

小学館文庫
「武士道」解題(小学館文庫)

  • 著者名:李登輝【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 小学館(2015/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094057928

ファイル: /

内容説明

【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

新渡戸稲造の『武士道』には、現代の日本人が忘れてしまった普遍的思想が貫かれている。その深遠な日本精神を、戦前日本の教養教育を受けて育った台湾の哲人政治家が、古今東西の哲学知識を総動員して解説する。 ノーブレス・オブリージュ―高貴な身分の者に課せられた義務。著者は「武士道」の本質をそこに見出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じーつー

17
友人より李登輝さんを教えて頂き、一番惹かれたタイトルの本を購入してみる。 訳者とか書いてないから本人が書かれた本だよね? 紹介を頂いた通りとても読みやすい本だった。 新渡戸稲造の武士道も読んだことがあるわけではないけど、それの解説として、日本人の古来から根付く精神を読む。 予め台湾の歴史を教わっていたから理解しやすい背景もあったし、だからこそ日本への愛情のようなものも感じられた。 近代の物事の流れや考え方、心意気を知るのにお薦めな一冊。2020/09/04

大先生

11
先日お亡くなりになった台湾元総統の李登輝さん。22歳まで日本人として日本教育を受けて育った方です。李登輝さんの本は何冊もありますが、この本が最高です。新渡戸稲造大先生の「武士道」の解説本として、これ以上のものはないかもしれません。李登輝さんが、この本で日本人に伝えたかったこと、それは「日本および日本人本来の精神的な価値観をいま一度明確に想起してほしい」「『伝統』なくして真の『進歩』などありえない」「日本人よ自信を持て、日本人よ『武士道』を忘れるな」でした。しっかり受け止めたいと思います。2020/08/18

よう

10
図書館本。李登輝さんが、日本をこれだけ愛しているとはしらなかった。名前は聞いたことある程度だったけど、いまの日本人より日本人らしいのかも。「武士道」についての解説本ではあるけれど、そこかしこに台湾と中国との関係や戦後の日本の自己否定を憂う記述が出てくる。戦前まで日本人だった彼には、歯痒く思えることもあったのだろうと感じる。あとがきに座右の銘には武士道からでてきた「誠実」「自然」の文字を書くとあり、この人となりを示すものだと思う。読んでよかった。2023/01/21

isao_key

8
戦前の日本の教育を学んだ李元総裁の精神と体には、今の日本人が失ってしまった道徳観や倫理観がいまだに流れている。この書を読むと当時の学生の教養の高さを示す読書量には驚かされると同時に「人生とは何か」「人間いかにして生きるべきか」という命題に真剣に向き合っていたかがわかる。その中で出会ったのが『武士道』であった。この本は単に『武士道』を解説しただけにとどまらず、台湾、日本の事情に照らし合わせながら、新渡戸稲造の言わんとする言葉の本質を描き出している。武士道の中心に名誉があるなど、今なお多くの示唆を与えてくる。2013/03/22

さきん

7
李氏から見る世界観や日本や台湾、中国に対する考えがよくわかる。私も農学を勉強しているので、大いに共感するところがあった。よくも国民党に抹殺されなかったなと思った。2015/07/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/529720
  • ご注意事項