- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
今日ほど日本が世界に対して自らの主張を効果的に発信すべき時代はない。新興国の台頭により日本の国際的な存在感は低下し、また歴史問題や領土問題では中国や韓国による国際的な宣伝攻勢が盛んになっている。日本社会の内向き傾向が懸念され、日本と世界との人的ネットワーク強化も必須である。オリンピック招致でも対外広報や人的ネットワークの重要性が広く認識された。日本の存在感を高め、日本と世界を結びつけるには、対外広報や人的交流、国際放送などを通じて海外の世論に働きかけるパブリック・ディプロマシーを強力に展開する必要がある。本書では、多角的視点からその展開の行くべき道を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きよにやコータロー
1
国の外交問題や、ソーシャルメディア、更に3.11以降の国交戦略が伝わってくる作品でした。パブリックディプロマシー自国の対外的な利益と目的の達成に資するべく、自国のプレゼンスを高め、イメージを向上させ自国についての理解を深めよう、また、自国の重視する価値を普及を進めるよう、海外の個人及び組織と関係を構築し、対話を持ち、交流するなどの形で関わったり、多様なメディアを通じて情報を発信したりする活動。五輪に向けて不可欠な視点を学ぶことができます。ジョセフ・ナイ教授についても書かれています。
ざっきい
0
「国際メディア情報戦」から派生して読んだ本。2014年出版。パブリックディプロマシーの定義、方法、各国における実施例、東日本大震災時の日本の対応といった流れで構成されている。複数の執筆者の論考をまとめた形であるためまとまりはないが、広報官や大使館行使によるものがあり面白い。流石にパブリックを冠するだけあり、それほど意外なことはなかった。2017/11/01
まる餅
0
Kindle Unlimited。再読。パブリック・ディプロマシー、日本語だと広報文化外交についての本。ざっくり言うと、自国の対外的な利益のため、自国のイメージが向上するように海外の個人や組織と交流したり、情報を発信したりする活動のことである。特に印象に残ったのは交流や情報の発信を相手に一方的に押しつけるのではなく、双方向性が重要であるという部分。日本の取り組みについては外務省の公式サイトで閲覧できるので、今後も注視していきたい。2019/08/02