内容説明
優れた忍びを探していた霧隠才蔵は、天賦の才を持つ猿飛佐助を見いだした。才蔵が仕える真田幸村は、忍びとしての佐助を評価し、自らの配下に加える。関ヶ原の後、紀州九度山に配流されていた幸村は、密かに徳川家康への爪を研いでおり、忍びの者を九度山に集めていたのだ。佐助の他、筧十蔵、根津甚八、三好清海、望月六郎ら腕利きの忍びも集結した。服部半蔵党は、蘇りの術を駆使して真田の忍びを翻弄。佐助は、天地に張りめぐらされた鋼の糸を自在に渡って、敵斬殺をもくろみ、九度山は凄絶な闘争の場と化す。一方、徳川家康の目的は、真田家の有する奇怪な技術であった。真田は密かに、闇の一族より、連射する鉄砲などの技術を授けられていたのだ。真田と徳川の暗闘、真田十勇士と服部党の死闘の行く末はいかに――。関ヶ原後から大坂冬の陣へ、史実と伝奇が交錯する戦国活劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
37
忍法帖として読むには辛いものがあります。エンタメと割り切って読むべきでしょう。2023/12/19
就寝30分前
18
トンデモ忍者活劇!?視聴率が悪くて4クール予定のドラマが1クールで終わったみたいだった。出だしはなかなか面白かったのに見事な尻すぼみ。しかし真田十勇士が、海に沈んだ、いにしえの大陸の驚きの技術を持っていたという設定はどうかと思う。2017/06/16
キリン
11
菊地さんらしい本でした。普通の忍者ものと思って読むとちょっと違いますね。エンターテイメントとし読めば楽しめると思います。クライマックスがいまいち盛り上がりに欠けたような気もしますが、私は楽しめました。あくまでも歴史物語として読まず、物語として読めば、これはこれで楽しい。2015/12/05
Ryosuke
1
梅2018/11/05
ゆこぅ
0
どうしても忍法帖と比べてしまって途中で苦しく…2017/01/16