角川文庫<br> 明治忠臣蔵

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角川文庫
明治忠臣蔵

  • 著者名:中村彰彦【著者】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2015/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041906149

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内容説明

幕末維新の混乱期、変革の世の荒波に揺れる加賀前田藩を、さらなる激震が襲った。藩主・前田慶寧の懐刀であり、藩政改革を推進してきた若き執政・本多政均が、改革に反対する藩士一派の凶刃に倒れたのである。代々家老職にあった本多家、その遺臣たちは主君政均の無念を晴らすべく、敵討を決意する。そして明治4年11月23日、義士たちは立つ。奇しくもそれは、敵討禁止令発布のわずか1年あまり前の出来事であった――。武士の本懐を貫き散った義士たちの敵討劇を描く歴史長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤瀬こうたろー

17
明治維新後に旧加賀藩士11名によって行われた仇討ちを描いた作品。あまり世に知られていない話だし、私もフィクションのつもりで読み始めたら実話だったという・・。知名度はないけど、主君を殺害されてから3年かけて相手方を内偵しつつ準備し、3方面に分かれて敵を討とうとするとか、本当赤穂義士の忠臣蔵に匹敵する凄い話だと思います。ただ、ここではこの話が義挙という受け取り方ですが、自重論を主張したり、途中で離脱した人たちの気持ちもそれはそれで理解できたりします。武士としての価値観と明治という新時代。うーん、難しい・・。2019/10/13

あかつや

2
明治に起こった日本最後の敵討ち事件。お侍ってのは思い込みの人たちだなあとつくづく思った。まず事件の発端である本多政均暗殺事件が、こいつこそが悪の元締めだろうっていう思い込みに基づくもので、いやいやそこちゃんと調べたら違うのわかるだろって感じだし、敵討ちにしても暗殺事件との関わりが薄いと判明している者も、そんなことはないと思い込んでぶっ殺しちゃうし、討ち漏らしが出たら1人足りないけどこれだけやればご主君様もきっと満足に違いないと思い込むし、まったく厄介な人たちだわ。この種族が滅んでくれて本当に助かったよ。2021/08/03

好奇心

0
2002年5月8日読了2003/05/08

KBTM

0
明治維新後も、すぐに近代的な社会に切り替わったわけではなく、まだまだ武家社会が続いていたことを教えてくれる作品です。2019/01/19

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