内容説明
時は大正十二年。気鋭の探偵作家・平井骸惚のもとに、弟子入りを志願する青年・河上太一が現れる。骸惚は、不可解な自殺を遂げた作家の謎を解いた暁には、弟子入りを認めようと河上に持ちかけるのだが……?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
27
富士見ミステリー文庫から出ていたシリーズが角川文庫で。大正十二年ということで時代を意識した文章がよかった。事件にあまり魅力を感じず。発売予定だった2巻は出ていないようで…。2016/11/28
よっち
27
大正十二年。探偵小説家・平井骸惚が「これは自殺じゃない」と断定する知人作家の不可解な自殺の謎に、骸惚に弟子入りを懇願し居候となった貧乏帝大生の河上太一が骸惚の娘・涼とともに挑む物語。弟子入りを賭けて二人が編集者・香月とともに犯人探しに向けて調査を開始するストーリーでしたが、柔和でいろいろ器用な太一と気の強い女学生・涼や、骸惚の家族を絡めたやりとりはなかなか興味深かったものの、ミステリとしてはあっさりめで探偵役として見た二人もまだ役者不足だった感。今回は推察していた骸惚が幕引きしましたが、今後の成長に期待。2015/11/09
igaiga
23
結果的に探偵作家が解決したということなのかな??なんか、面白いんだか面白くないんだかよく分かりませんでしたが、この時代背景は好きです。しかし、書生かぁ弟子かぁ。年頃の娘がいる家にあっさりとあげるのって当時はアリなのか??ちょっと変なところが気になりました。2019/01/02
KOH
8
時は平成十六年一月。今はなき富士見ミステリー文庫から一作の小説刊行されたり。その名も『平井骸惚此中ニ有リ』。当時珍しき軽文学のミステリィ。奇抜な表題、講談調の語り口と相まってなかなかに愉しき話ではありましたが、残念ながらその知名度たるや極めて低し。良く言えば隠れた佳作、悪く言っても不遇の秀作。しかしながら何となんと。月日は流れ平成二七年十月。角川文庫より復刊の吉報有りけり。ぜひ皆さまご一読くださいませ。2015/11/06
睦月
8
読みやすくて面白かった。次も出るのが決まってるみたいで楽しみ♪2015/10/30
-
- 電子書籍
- 週刊SPA! 2025/05/20号
-
- 電子書籍
- 神血の救世主~0.00000001%を…
-
- 電子書籍
- 愁雷 第1話 禁断!! 結婚式前夜に兄…
-
- 電子書籍
- くっつけ屋のり子 向田邦子シナリオ集
-
- 電子書籍
- トメさんちの前向きごはん コミックエッ…