安倍政権の裏の顔 「攻防 集団的自衛権」ドキュメント

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安倍政権の裏の顔 「攻防 集団的自衛権」ドキュメント

  • ISBN:9784062197687

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内容説明

首相周辺による言論弾圧騒動、味方のはずの憲法学者たちからもその「なし崩し」にNOを突きつけられ、国民からもついに総スカンを食らった安倍政権の「安保法制」ゴリ押し。「売られてもいないケンカを進んで買いにいく」滅茶苦茶な法案を、安倍政権は自身の中でどのように正当化していったのか? 「集団的自衛権」を閣議決定するまでの官邸裏側の駆け引き、論理破綻を実証した朝日新聞の連載を大幅に加筆・修正・再構成!

目次

まえがき
集団的自衛権行使容認をめぐる人物相関図
集団的自衛権行使容認をめぐる年表
序章 ぶれないモヤシ──素顔の安倍晋三
第一章 安倍の歪んだ執念 禁じ手「小松一郎」の登用
第二章 ブレーキ役か迎合か 翻弄される「平和の党」
第三章 正当化への切り札「高村カード」と「砂川判決」
第四章 泥沼に踏み出した「5・15会見」
第五章 逆境を切り拓く「5人組」と「新3要件」
第六章 暗躍する外務省「条約局マフィア」
終 章 日本はどこに向かうのか それぞれの夏
集団的自衛権の行使を容認する閣議決定(全文)
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

18
民主主義もへったくれもない。集団的自衛権の憲法解釈変更という日本の体制を一変させる出来事が、密室の協議でなされたのである。スケジュールに都合の悪い山口や石破は協議から外され、安保法制懇も与党協議もアリバイにすぎず、たった五人(自民の高村、公明の北側、外務省の兼原、防衛省の高見沢、法制局の横畠)で、解釈改憲がなされたのである。解釈改憲により、日本は多くを失った。立憲主義は破壊され、まがりなりにも保ち続けた平和国家という体裁も崩れた。得られたのは、それまでお互いの携帯番号も知らなかった高村と北側の友情だけだ。2016/05/30

Melody_Nelson

6
話し合ってこうなりました、ではなく、結論先にありきで、どのように皆を納得させるかの大義(というか「屁理屈」)を作るルポ(と思えた)。裏では、こんな風に動いていたのか。それにしても、「民(日本国民)」は全然「主」じゃなく、アメリカが「主」なんじゃ?と感じてしまった。どうせなら、憲法学者たちに否定された部分やシールズの動きも記述が欲しかったかな。 オンレコにこだわった、という点は良い。2016/04/21

金吾

5
政権の裏というよりも政策決定過程の一例と感じました。文章は大変読みやすいです。2020/01/20

チェアー

5
集団的自衛権容認に向けた議論の過程では、専門家(法律家)の意見は聞かれなかった。最初から政治的で、結論ありきだったことが分かる。公明党が屈服していく過程も詳しい。政治は水面下で進み、表面に出てくる段階では大事なことはすべて決まっている。こんな仕組みを民主主義と呼んでいるわけか。2016/01/21

SK

3
256*7・1閣議決定に至るまでの経緯が書かれている本。この本によると、自民・高村、公明・北側が実質的に閣議決定をまとめたのだな。公明・山口代表、自民・石破幹事長は外された模様。2014年5月の創価学会見解を、学会の公式見解ではなく、広報室が勝手に出した見解として火消しする原田会長は姑息である。今回の閣議決定は、法制局長官OBが語るように、屁理屈でしかない。2015/12/16

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