光文社新書<br> 教育虐待・教育ネグレクト~日本の教育システムと親が抱える問題~

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光文社新書
教育虐待・教育ネグレクト~日本の教育システムと親が抱える問題~

  • 著者名:古荘純一/磯崎祐介
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 光文社(2015/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334038762

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内容説明

小児精神科を受診する子どもの中には、家庭や学校で教育をめぐり虐待的対応を受けている子がいる。大学生にもこれを原因とした心の問題を抱える者が多く、就職活動等を機に不適応を起こすことも多い。子ども時代は精神疾患を発症しやすい時期だが、なぜ日本の教育現場では自尊感情を下げる体験をさせてしまうのか。本来求められる対応とは。豊富な事例と共に解説。アスペルガー障害の当事者が特別支援教育での事例も分析・報告。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さおり

41
私が子どもたちのためと思ってしているあれこれは、はたして虐待にあたるのだろうか。そうではないと言い切る自信はないな。何が正しいかわからない世の中で、どこに向かっているのかわからない世界で、私には何ができるのか。考えることをやめてはいけない。言えるのはそれだけ。でも、苦しいな。2018/04/22

マッキー

26
教育虐待をする親というのは、身体的心理的虐待をする親とは真逆の特徴がある。子供に「こんな子に育ってほしい」「勉強のよくできる子になってほしい」と思って、小さい時から英才教育や早期教育をさせることは必ずしも子供本人にとってプラスではないことがわかる。日本の子供は自尊感情が低いというのはここでも述べられていたが、私も今の小中学校は非常に抑圧的で閉鎖的だと感じる。子供には、もうすこしのんびりゆったりとした姿勢で生きてほしい。2017/01/22

ステビア

23
各人のライフステージや発達段階に応じた教育を提供しなければ虐待やネグレクトになってしまう2021/10/03

ゆう。

22
著者は日本の子どもや若者の自尊感情が低いことを指摘し、子どもにとって良かれと思いながら大人や専門職が行う行為が、子どもの思いを置き去りにしたままに心に傷を負わせている現実を指摘する。そして、「教育虐待・教育ネグレクト」とは「子どもに直接的に教育指導する親や教師などから、子どもが受ける、一次的あるいは二次的な有害事象」だと定義される。大切なのは「子どもの視点に立つ」ことであり、子ども理解の重要性だと思った。題名はセンセーショナルだが教育現場を顧みると確かに本著のいう「教育虐待・教育ネグレクト」は存在する。2016/01/03

たまきら

18
ううむ、「子どものQOL…」の風穴があいたような読後感と比べると主観的すぎて納得ができない自分がいる。ただ、一学者の心はしっかりと伝わる。虐待とネグレクトの定義にはうなずくところがおおかったがでは、教育を根本的に変えることができるか?といえば、正直お上が何を試みようとやはり現場の子どもたち、親、先生の積極性、コミュニケーションが重要だと感じる。非難は何も生まない。殴る子供の後ろにあるものを叱る前に探るべきではないだろうか。そして、動かす力は愛であってほしい。2017/12/21

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