光文社文庫<br> 帝都を復興せよ

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光文社文庫
帝都を復興せよ

  • 著者名:江上 剛
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2015/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334769659

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内容説明

相模湾沖で発生したM7.9の巨大地震は、日本の首都機能を一瞬にして崩壊させた。内務大臣に就任した後藤新平は、未来を見据えた都市計画をもとに、帝都復興への壮大な構想を描いた。高額な復興資金、利権にこだわる各省庁の思惑、土地所有者からの反対。幾多の困難が立ちはだかるなか、後藤は高邁な理想に向かい突き進む。「真の政治家」の姿を問う著者渾身の傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiyu

4
いつもであれば本作の終わり方にどことなく違和感があるものだが、不思議とそうならない。後藤新平は昨今の社会状況をみてどのように感じるだろうか。「全く変わらんな」こう漏らしてはいないだろうか。こう考えてみても、作者のメッセージ性を強く感じる。あと、個人的には「金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ」これに尽きると思う。2017/08/28

へいがぁ

3
著者がシンパシーを感じられたのは、ご自身の境遇と重ね合わせせていたのかもしれない、とふと思いました。結構面白く読みました。2015/10/16

9分9厘

2
国民に「今日のパン」を与えられるのは素晴らしい政治家で「明日のパン」を与えられるのは偉大な政治家ではあるが、もしかしたらその時点ではその偉大さは国民には伝わらず間違った評価がされてしまうかも知れない。彼には見えた10年後、100年後は当時の国民には想像出来なかったかもしれない… 今、もしかしたら未来が見えている政治家を私たちはちゃんと理解しているのかな~?2017/07/12

熱東風(あちこち)

1
バッドエンドではないにせよ、ハッピーエンドではないし、報われることも少なくて終始重苦しい雰囲気が漂う。/確かに後藤新平の構想は壮大過ぎて現実的ではないものの、目先のことにこだわらない長期的ビジョンは見るべきものがある。そのお蔭で後の東京の発展に少しでも寄与するものがあったことをもって瞑すべきなのだろうか…(後藤本人は不満だろうが)。/また一人、後藤新平という興味深い人物を知り得たことが収穫だった。/この作家は初読。文章はやや読みづらさを感じた。稚拙ではないから単なる相性の問題だろう。2016/01/28

Yoko Tamura

1
関東大震災が、国の復興を考える規模の被害の大きさだったことを知った。事実そうだったのだろうが、スカッとした終わりではないのが残念。2015/10/15

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