内容説明
24歳、ボクは突然、住職になった――。四国八十八ヶ所の一つである栄福寺を継ぐことになった進は、名を光円と改め、お坊さんとしての道を歩き出す。若造の自分に何が出来るのか。聞きなれない言葉やしきたりに苦悩しながらも、家族や幼馴染、檀家らに見守られて青年は成長してゆく。「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載された白川密成氏の大人気エッセイを元に作られた映画「ボクは坊さん。」の小説版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロータス
29
今治市のお寺の後継、光円さん。お坊さんになる為に名前を変えるべく裁判所に行くって所から始まる、お坊さん成長ストーリー。そして坊さんらしくなる為に『坊さんカタログ』でグッズを買い漁るなど、最近の若いお坊さん事情もチラホラ。高野山大学で知り合った仲間2人との友情。その仲間と酒を飲み飲み『空』について激論する。天敵『長老』。お寺関連の『ゆるキャラ』。マドンナの登場に初恋の人…とハートフルかつ笑えるお話。これは小説か?と思うほど軽くさらりと読める。《南無スターズ》という野球チーム名はGOODだね!2015/10/21
onasu
16
四国霊場に数えられる寺の次男(父親は婿で教師、長男は他職種)で、祖父から寺を引き継ぐつもりで僧籍を得たものの、檀家の長老からの不評を耳にすれば、一旦は外でと地元の書店に就職したが、祖父の急変で急遽住職に就いた24歳の主人公。 エッセイ→映画化→ノベライズという経緯で、主人公のあり様が飾らずに描かれているのはいいが、不評も宜なるかな。後半では心を痛める事態に、何もできないことに悩む姿が人に寄り添うように写ったようで、結果的にそれはよかったが、個人的には期待した内容ではなかった。2025/04/21
ち〜
16
映画のノベライズ本。最近は、お坊さんの出てくるバラエティー番組やドラマもあり、興味があったので、読んでみました。読みやすい一冊でした。お坊さんも人間なので、悩みながら成長していく姿に好感が持てました。数年前にお遍路参りを終えたので、ここのお寺にもお参りしてるのですが、もっと早く知っていれば、ご住職さんやシロクマ君にもお会い出来たかもと残念に思いました。2015/12/15
nyanlay
14
映画は見ていないけど、面白そうだったので、こちらのノベライズ版を。予想以上に面白かったです。お坊さんになる経緯は普通?ですが、その後の描写が良いですね。電車内で読んでいて、笑いをこらえるのが大変でした。特に野球の試合の場面。それ以外は職業本のお坊さんバージョンという感じで、興味深く読めました。2016/01/08
あずき
14
お遍路さん巡礼地 四国でお寺の跡を継ぎ若いお坊さんが試行錯誤しながら生と死について考えるお話しです。気軽に読めます。私にとってお寺は割と身近な存在です。お坊さんだって私達と何も変わらない部分がたくさんあります。だから、若いお坊さんが悩むのは普通の事だと思います。 読んでいて又、高野山に行きたくなりました。休憩所でお茶を頂きながら聞く説法は、温かくて良いです。 2016/01/02
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