内容説明
串田孫一『考えることについて』は、1955年に初版刊行。その後、加筆修正・再刊行など形を変え、多くの読者に愛された串田思想の入門書的存在。79年の旺文社版から36年ぶりの再文庫化。考えることについて、見ることについて、愛することについて、孤独について、不安について。それぞれ普遍的なテーマを取り上げ小気味よく綴る至極の文章は色褪せることがないばかりか、現在も新鮮な輝きを放っている。串田和美氏による特別寄稿文を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐちを
1
知ることって難しい。自分が知ってると思ってても存外ちゃんと調べてなかったり、ただの人の受け売りだったりする。そもそも何をもって「知っている」といえるのだろうか2023/08/21
Yasuko Hayashi
0
古典と言ってもよい著書。復刻版です。○○について、というタイトルで44編が修められています。とても読みごたえのある一冊でした。最初の「考えることについて」から引用"考える人の新しいポーズを創りたいと思います。八の字などは寄せず、にこやかに笑い、じっと腰かけているのではなしに、せっせと自分の仕事にいそしんでいる人、注意深く、慎重に、しかも堂々と迷うことなく自分のなすべきことをして行く人にこそ、その考える人の名を与えたいと思います。なぜならば、ただ考えることを私たちは憧れるべきではなく、よく考えることをこそ憧2015/12/27
こじこ
0
★★★★★2020/05/27




