内容説明
なぜ人間は宇宙に存在するのか?
人気の素粒子物理学者が物質の起源に迫る120分の超絶講義。
宇宙はどのように誕生し、今の姿になったのか? 140億年後を生きる人類は、加速器という装置を作り出し、宇宙が生まれた瞬間――100兆分の1秒後にまで迫っている。なぜそんなことができるのか、人気素粒子物理学者がその仕組みをわかりやすく解説。ラーメンをフーフーする理由とは? マカダミアナッツチョコのナッツだけを人類は食べることができない? スキーに行った修学旅行生は夜、何をしているのか?――宇宙誕生の謎を巧みな比喩と共に描きだす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
14
この本を読んで、初めて知ったことを並べてみよう。①宇宙の初期に物質がどういう状態だったかを知りたければ、それと同じくらいの温度で温めてあげればいい。②質量とは何か?答えは「動きにくさ」。③陽子や中性子はマカダミアンナッツに似ている。④物理学では、空間や時間の最小単位が存在している。空間の最小単位は10のマイナス35乗(プランク長)、時間の最小単位は10のマイナス44乗(プランク時間)。⑤宇宙の始まりに「その前はない」。だから人類は、アキレスの亀のように、宇宙の始まりに少しずつ近づくことしかできない。2021/06/16
佐藤一臣
13
超絶わかりやすいと思ったが、それは難しい量子物理学の本を他で読んでいて前知識があったからかも。それを差し引いても、最もわかりやすい量子論を使った宇宙の歴史解説書だろう。他にも量子論の構造解説があり、なぜ物がつかめるのか?温度とは?質量とは?エアコンの原理、対称性の破れ、潮汐力など、勉強になった。宇宙の始まりを現在から遡る形で説明してくれるので、全体の流れがわかるからいい。2019/05/23
しゅわっち
10
好きな著者なのですが、ちょっと内容が薄く感じました。残念。2020/06/02
mayu
10
講義を書き起こしたものなので分かりやすい。情報として新しいものがあるわけではないけれど、難解な部分を超身近なものに例えているので理解が早い。微妙に下手なタッチの絵は本人が描いているのか?いやもう、天才だと思う、この方。ヘンなカッコに惑わされてはいかんな。2015/12/27
タカボー
9
身近な例で工夫して説明してるのでイメージしやすくて面白い。大きすぎる宇宙は小さすぎる素粒子の集まり。元を辿れば素粒子の組み合わせに過ぎないのに、全然違う性質になってるところが興味深い。歴代の人類の秀才達をもってしても、まだまだ謎だらけ。いつか全てを説明できる日が来るのでしょうか。2022/12/27
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