内容説明
アメリカよりも、家庭や職場で心の悩みやストレスに苦しんでいる人がたくさんおり、自殺者も多いとされる日本。
そんな日本でなぜ「心の病」はタブー視されるのか?
アメリカで患者の心理援助にあたる“サイコロジスト”が、
<1>日米の「心の病」への向き合い方の差異
<2>日本における社会偏見
<3>アメリカの革新的な心理アセスメント
<4>「心の病」のシグナルの見抜き方や、シグナルが出た時はどうするべきか?
……など、対処法から問題を未然に防ぐ実践法まで、幅広く綴ります。
さらには、うつ病・不安症・出社、登校拒否・対人恐怖症・PTSD・パニック障害・自殺願望・飛行機恐怖症・人間関係の悩み・子育ての悩み・自身の性格の悩みまで、心の悩みや心の病気に応じて、さまざまな科学的研究に基づいた治療法も提案します。
・第1章 … 日本で心の病気の重篤者や自殺者が多い理由
・第2章 … メンタルヘルスの日米格差
・第3章 … アメリカにおける「心の病」の治療の在り方
・第4章 … 日本人が見落としやすい「心の病」のシグナル
・最終章 … 「心の病」に“自ら対処”する方法
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リキヨシオ
32
「我慢する」「頑張る」ことが美徳とする日本人。その国民性が、重症化するまで精神科を受診せず病状の長期化を招ねいている。特に日本人には心の病が恥と考えてる人が多くて受診する事自体が後ろめたい事というイメージが強い。日本企業の中にも「心の病=脱落者」という考え方が多い…など様々な要素が重なって日本の若者の死因の1位が「自殺」という他国にはない異様な状況になっている。アメリカでは「ファミリードクター制度」があり、心の不調が察知すれば精神科の受診を勧めてくれる…病状が軽い段階で気軽に精神科を受診できる環境がある。2016/01/29
acane na
1
おもしろかった 久しぶりに本を一冊読み終えた。 それも新書っていうのが、今までの自分とは違っていいなと思う。 日米の心の病気の見方や、風潮そのものの違いが分かりやすく書いてある。 ある意味私は"日本人らしい"性格なのだろう。 でも最近はまた変わってきたような気もする。2022/12/02
ぱきしる
0
アメリカ在住のサイコロジストの方による日本とアメリカの精神医療の違いがよく書かれた一冊でした。まず15〜34歳の死因一位が自殺というのは先進国で日本だけだということに驚きました、自殺による死亡率は他の国の2〜4倍だそうです。日本では「精神科」というのは少し近寄りがたいもの、そのこともどうしてこうなったか考察が書かれておりとても面白かったです。また日本に存在しない精神医療に関わる職種も多々あることにすごくアメリカとの違いを感じました。私も精神科医を目指しているのですごく興味深い一冊でした。2016/04/03
ゆうか
0
日米の精神医学の違いが分かりやすく描かれていた。違いもあれば共通点も多くあり、面白かった。2024/02/06
ベビーヨーダ
0
最初から最後までやたらアメリカはすごいんだぜ🇺🇸みたいな記述が目立っていた。実際、日本は自殺率が高く、まだまだ「伝統」と向き合えていない部分が多いのは認める。ただ、こんなに「日本もアメリカのような〜になることを願ってやみません。」みたいな言い方をされると、異文化感受性発達モデルでいう二極化(逆転)止まりな感じがした。 日本によくなってほしいという気持ちは伝わるが、それ以上に上から目線でありがた迷惑ですわって感じになったので、自分は気をつけなければ。 最後の方の精神科に掛かる基準は役に立つかも2021/09/22
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