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内容説明
実践的篤農家であり、国学・儒学・仏教に通じ農政哲学を追究する求道者でもある。そして一家、一村、一藩の財政再建にはリアルなプロ。尊徳翁、かく語りき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
82
現代をより良く生きるヒントがけっこう詰まっていると感じました。特に、二宮翁の教え諭す態度というか能力には深く感銘を受け、「人道と天道」「積小為大」「分度」「推譲」がその根源であり、そのためには自身の肉体や精神のバランスを整えておかないといけないと思いました。2023/12/30
KAZOO
73
二宮尊徳という人物は、最近はあまり見かけなくなった薪を背負って本を読んでいるイメージが強いのですが、本当の人物像はこの本を読むとよくわかります。農村をよくしようとした篤農家です。実際は偉丈夫で頑健な体を持って実践かであったということです。この本の中にはそのようなことが書かれており現代の経営などにも通じるものがあります。2015/06/29
にいたけ
38
読書会課題本。二宮尊徳の言葉をあえてわかりやすく夜話の形で後世に残した。学ぶことも自然を観る洞察力もこの時代の誰よりも優れていたと思われる尊徳は役人からも農民からも理解を得られなかった。それでも結果を残した尊徳の偉大さを理解した上で読んで欲しい。昨今の結果をすぐに求める若者には特に💦バックグラウンド知らないと言葉が上滑りして説教のようになってしまう。私も子供の頃は二宮尊徳像を「ガリ勉な奴」と思っていた。知らないとは本当に恐ろしく今となっては恥ずかしい。今では歩きスマホダメみたいな例で使われるとか🥲 2025/01/13
ロビン
14
江戸時代の農政家二宮尊徳の言葉を弟子が聞き書きしたもの。農民の子が読書すること自体が珍事になる時代に、働きながら『大学』『論語』などの本を読み、自分の得た経験、また自然を観察・洞察して得た智慧を活かして「報徳仕法」という、借金まみれの家政や荒廃した農村を救う復興ノウハウを作りあげ、実践し、成果を出してゆく。「人道と天道」「積小為大」「分度(ぶんど)」と「推譲(すいじょう)」等の考えを軸にして<経済と道徳>を両立させた尊徳は、『論語と算盤』の渋沢栄一の先鞭をつけていたのである。折に触れ読み返したい名著だ。2023/04/20
壱萬参仟縁
13
「人道は譲りにあり」(pp.4-5)。余裕があるのなら、他人に譲り、将来に譲るというのが人道である。これは、現世代が次世代に譲るものがあるのなら、積極的にケチケチせずに譲っていく精神を指すと思う。「富国の大本」でも、多く稼いで少なく使うことを大道としているので、貯蓄を奨めている(p.15)。貧富の論でも、将来のことを考える者は富み、目先のことだけを考える者は貧する(p.48)。貨財は節約、努力するところに集まるものだ(p.114)。以上のように、将来の使用のために譲ることは極めて大切。原発は譲れない。2012/06/12
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