内容説明
戦国時代とはどういう時代だったのか。北条早雲、斎藤道三らの下剋上、そして謙信、信玄、信長ら歴史的な個性の活躍。戦国武将をとりまく状況、組織を、確かな史料から読みとり、身分と出自、謀叛の論理、文武の実際、生死の観念などを具体的に検証する。戦国入門の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coolflat
16
18頁。普通、戦国時代は1486年の出雲の前守護代尼子経久による下克上、1491年の北条早雲の伊豆討ち入り(最近私は早雲の伊豆討ち入りを1493年と考えている)といった下克上の風潮にもとめ、1480年代末~90年代初頭から戦国時代に突入していったと考えられている。35頁。普通、守護から守護大名、守護大名から戦国大名という風にいわれているが、守護→守護大名→戦国大名というのはあくまで時代の流れを示しているだけであり、実際にそのようなコースを辿った大名家は極めて数が少なく、むしろ特例といってよい。2018/07/22
roatsu
13
現代も含む後世に膨らみ続ける根拠なき通説、妄想や観念を排して、具体的に戦国武将とその時代の実相に迫るのに好適な一冊。資料分析だけでなく足も使って当地を訪ね、解釈を成す著者らしい描写も多く、越前朝倉氏の一乗谷に数百年を経て変わらず湧く不動清水など実際に訪れ飲んでみたくなった。会田雄次氏の「敗者の条件」では伊ルネサンス期の都市僭主達と戦国武将を同じテーマ上で語っていたが人格、家訓や統治、戦や生死の実相を見るにつけ我が国の武将達は画然と異なる存在であり権謀術数で鎬を削った事実のみで同質視はできないと感じた。2016/04/22
ぶ~よん
0
室町時代末期から安土桃山時代にかけての約100年間、日本が大きく動いた激動の時代を、当時の背景や心情等を交えて解説してくれている本。特に江戸時代との比較が分かりやすく記されている。恩義を果たさなかったり、器量が無いと判断された主人から縁を切ることは当然だと見なされており、一度仕えた人間には一生尽くすという考え方は江戸時代以降のものらしい。早期に会社に見切りをつける若者が増え、愛社精神の希薄さが嘆かれる現代。実は今は激動の時代で、戦国時代への回帰なのだろうか?生き残りを懸けた会社には、器量が求められている。2016/05/03
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