統合失調症がやってきた

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統合失調症がやってきた

  • ISBN:9784781608990

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内容説明

人気絶頂の最中、突然芸能界から姿を消した一人の芸人──。「タモリのボキャブラ天国」「進め!電波少年インターナショナル」など人気番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」は、ハウス加賀谷の統合失調症悪化により、1999年活動休止。その後入院生活を経て症状を劇的に改善させた加賀谷は、10年ぶりの芸人復帰を決意する。相方・松本キックの視点を交えながらコンビ復活までの軌跡が綴られる、感動の一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

129
統合失調症の急性期から、ハウス加賀谷はどうやって芸人に復帰したか?1.困っていることははっきり言う。次の行動につながる。2.「こうありたいと」と思うものを自分でイメージし、そのための作業を具体的にこなす。3.医師と決めた薬の処方量は必ず守る(できなければ「地獄」をさまようことになる)。ある意味、他の病気のリハビリと同じ。地道にこなす忍耐力や意志力が必要であることがよく分かった。 2013/10/21

みゃーこ

110
病気はなぜその人をえらぶのか、きっとそこには特別な意味が込められているんだと感じた。若いうちは社会への反発心という負のエネルギーで自己を超越しようとするが病気を通して「感謝する」という正のエネルギーへと転換しようしていく賢さをたくさんの経験を通しながらわかっていく姿、そして親孝行とは子供が幸せでいてくれることだよ、という最後のお母さんの言葉が胸に染みました。キックさんの人柄、コンビ愛の深さに感動した。数奇な運命を乗り越え復活した松本ハウスがこれからどこへ向かうのか楽しみだ。2013/11/03

抹茶モナカ

65
ハウス加賀谷の統合失調症闘病記。執筆は、相方の松本キック。松本ハウスのイメージから、あまり期待せずに読んだら、後半でうるうるさせられた。ちょっと、入院するまで時間がかかり過ぎ、と言うか、コンディション悪いのにシャバに留まり過ぎの印象。閉鎖病棟に入っての日々。そこから、社会復帰したのは、偉いですね。統合失調症を抱えながら、働くのは、本人も周囲も大変。内容的には、意外な佳作。2015/05/14

こばまり

54
ひどく陳腐な感想になってしまうが、諦めなかった加賀谷氏の情熱と、松本氏の深い愛に感じ入った。芸人さんならではの飄々とした口調で書いておられるが共に並大抵のことではない。往時の彼らの人気を知らぬレビュワーが多いのに驚いた。2016/08/08

美登利

51
かなり幼少期からの躾とか環境などもこの病気の原因の一つになってると私は、思いました。加賀谷さんは親の為に耐えてきたことが重荷になって発症したと思われるのに、親が何故気が付かなかった?とそこが気になってしまいました。ご本人は親を責めることなく、親不孝してごめんなさい、って思えるなんて凄い。統合失調症の症状、閉鎖病棟での入院、治療などはご本人が吐きながら思い出したと書いてあり、確かに気迫を感じます。相方のキックさんの優しさが滲み出ている本ですね。お二人を応援したくなる一冊です。2014/01/28

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