小学館新書<br> あぶない一神教(小学館新書)

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小学館新書
あぶない一神教(小学館新書)

  • ISBN:9784098252565

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内容説明

世界の「混迷」を解き明かす最強の入門書。

一神教世界はかなり「あぶない」。だが日本は、もっと「あぶない」。ではどうする?(社会学者・橋爪大三郎)

大陸から隔絶された島国で暮らす日本人にとって、いま何が足りないのか。目に見えない知を論理的に突き詰めて、超越的な世界を知ろうとする態度―― 一神教に対する理解だと思うのです(元外務省主任分析官・佐藤優)

9.11テロから「イスラム国」誕生まで。キリスト教世界とイスラム教世界の衝突が激しさを増している。だが、歴史を遡れば、両宗教は同じ「神」を起源としていたはず。どこで袂を分かち、何が異なり、なぜ憎しみ合うのか。社会学者・橋爪大三郎氏と元外務省分析官・佐藤優氏による白熱対談。

キリスト教徒23億人。イスラム教徒16億人。世界の半数を占める一神教信徒のルールを知ることで、日本人が国際社会で闘うための術も見えてくる。

【目次】
まえがき
序章 孤立する日本人
第一章 三大一神教の誕生
第二章 迷えるイスラム教
第三章 キリスト教の限界
第四章 一神教と資本主義
第五章 未知なるものと対話するために
あとがき

【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つねじろう

40
苦しい時の神頼み、捨てる神あれば拾う神あり的な八百万の神々万歳で生きて来た豚にとって貴方一人よと言う一途な一神教の世界はちょっと不思議な感じがあった。でもこの本のお蔭でユダヤ教とキリスト教それにカトリックとプロテスタント、はたまたイスラム教の原理原則とそれらの育って来た環境とバックボーンが良く理解出来た。その点日本人が本当は苦手の宗教の入門書としては現実的で最適。流石同志社神学部の佐藤優。資本主義とキリスト教の関係、国家感と経済観念とイスラムの教え等なるほど感満載。知らない事はあぶない事だと分かりました。2016/04/12

funuu

22
キリスト教徒26億人。イスラム教徒16億人。対立は防げない。イスラムが核兵器を持った時は核戦争が勃発しそう。安部外交の批判「アメリカがロシアの制裁した人物を入国させ。アメリカを怒らせ。続いてウクライナに経済援助を発表。ロシアを怒らせる。」この世界的によくわからない国が日本。イスラム国の空爆に参加してくれと言われたらどうする?2015/11/03

かやは

20
​タイトルは一神教の危うさを説いているようだけれど、実際は日本人の宗教感覚の無さを語る本だった。宗教が違うと、物事に対する接し方、考え方、捉え方が変わる。国が宗教の上にあるキリスト教諸国と、国が宗教の下にあるイスラム諸国の違い。宗教とは、本来意味の無い人生に意味を与えることができる。現世の利益ばかりをみて、超越的なものに思いを馳せなければ、革新的なことは起こせない。メディアや世論が語る即席の言葉だけではなく、丁寧に推敲された書物を読むことの重要性を改めて思った。2016/08/31

マイケル

19
キリスト教とイスラム教の違いを歴史的経緯なども含めて紹介し歴史の勉強にもなる。カトリックとプロテスタントの違いや、イスラム教のスンナ派とシーア派の違い。宗教・神という抽象的テーマだが対談形式なのでとっつきやすい。神は同じなのにどうして仲良く共存できないのか。エデンの園追放で罰としての労働(男)と出産(女)。偶像崇拝禁止のユダヤ教とイスラム教。アメリカは宗教でつくられた国。「最後の審判」は最近読んだ「クリスマスキャロル」を思い出す。イランの核は問題視、イスラエルの核容認はおかしい。日本の教育問題指摘に同感。2021/02/06

kawa

17
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の成り立ち、宗教観やその違いが鮮やかに語られ面白い。国際情勢を理解する上で、宗教的知識の理解が不可欠であることを気づかされるが、対談集だからか、起承転結的な構成ではなく、最終的に何を訴えたいかぼけてしまっているところはちょっと残念。じっくりの再読と、続編も期待したいところ。 仏教にも暗黙智を大切にする考え方があるのでその辺りとの比較も希望したい。 2016/01/03

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