内容説明
高座に上がった先輩が、突然演目を差し替えた理由とは? 水泳部と水球部の抗争になぜかオチケン(落語研究会)が関わることに? 大学入学早々、落語にまったく興味がないのに、廃部寸前のオチケンに入部させられた越智健一。風変わりな先輩二人に振り回され、次々起こる事件に巻き込まれ、必修科目の出席も夏休みの宿題もままならない彼の運命やいかに! 落語の魅力とユーモアが満載の連作ミステリー。 解説:桂竹丸。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
76
シリーズとは知らないで読んだのですが、落語の噺を上手く取り入れた作品だと思いました。登場するキャラクタも落語的というか漫画的というかユーモラスで好感が持てます。シリーズものは、最初が良くて、少しずつ残念な結果になるものもあるけれど、これが三作目なら遡って読んでみようかな。2020/02/05
takaC
61
前作の『オチケン! 』や『オチケン、ピンチ!!』と比べると面白さはイマイチ。2016/03/05
五右衛門
54
読了。このシリーズ待ってました。相変わらずとぼけた部長。武闘派?で隠密的な先輩中村。そして主人公のオチケン。三人でごたごたを解決していきます。落語のネタを題材にしながら。けれども飽きませんよ。毎回オチケンがボロボロになりながらも先輩たちに助けられながら解決に向かって頑張る姿。しかしながら次回作?あたりでは学園長が何やら不穏な動き。学生部の土屋君どう動くのか。次待ってます。2021/03/15
したっぱ店員
48
どんどん落語そのものからは離れていくような気がする。そして、マイペースな二人の先輩とか、「落研だよね?」「越智健一です」のやりとりの下りとかはくどくて若干イライラするので、シンプルに謎ときの部分を楽しむことにした。しかし、そうすると分量的にやや物足りない。そんなわけで、この方の落語ものの中ではやっぱり今ひとつなのだけど、次も出たらまた読むと思う。2015/09/25
ち~
42
オチケン探偵シリーズ3作目。二本立て!「幻の男」他校の落語研究部主催の寄席にゲストとして呼ばれた岸。そこでは、女子部員の部室をめぐる争いが。そして、予定より10分早く切り上げた岸の謎の行動!【たらちね】/「高田馬場」水球部と水泳部の確執、ラグビー部の宝物の紛失、プールへの悪質なイタズラに巻き込まれたオチケンのメンバー。そこにはある策略が!【高田馬場】…最後は学生部だけでなく学長からも睨まれたオチケンメンバー。越智は無事、夏休みの宿題を終えられるのか?ますます謎が深まる中村。出る気配のない4作目が待ち遠しい2018/12/14