- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
今までにない、マネー戦略SFノベル! 幼い頃に母を亡くし、義父の虐待を受けて育った兄・宗一郎と弟の翔太。ある日、義父が謎の火災事故で重傷を負い、二人は孤児院に預けられてしまう。やがて、宗一郎は大学を出て大手広告代理店に就職。これまでの貧乏生活の反動で派手にお金を使い、銀座を飲み歩く毎日。一方、翔太は「大卒よりも高卒のほうが生涯年収は高い」という自負のもと、高校を卒業後、すぐに消防士になった。銀行や生命保険選び、家の購入など、徹底的に節約し、ひたすらお金を貯めることに全身全霊を注ぐ日々。次第に兄は、収入の低い弟がお金をどんどん貯めることに、嫉妬心を持ち始める。そして、身の回りで起きる事件を検証するうちに、兄は弟に対して、ある疑念を持ち始めた。『翔太は、火を自在に操れるのではないか――』両極端の2人にみるお金との賢いつきあい方とは? 感動のクライマックスから目が離せない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
165
読友さんのご紹介で読了。人生でとても大事だが、学校では教えないお金の話し。高収入でお金をどんどん使い貯蓄が出来ない兄。公務員で趣味が貯蓄の弟。この兄弟を通じて、銀行との付き合いかたや、生保の選び方等が学べます。生保は付き合いで入ると訳がわからない。私も30歳くらいで生保を全て見直しました。財形や積立定期にすると貯蓄が出来て良いですね。後は生き方の問題かな。お金は大事なので、収入と支出に見合う生活をする。ここぞという時に活きたお金を使う。人生は何が起きるか分からない。貯蓄があると選択肢が増えるのは確かです。2017/04/09
ユザキ部長
72
お金の使い方。バランス。人生なんてムダだらけ。それでもがむしゃらに生きた感動は糧になると思う。この本のお兄さんは素晴らしい人生だと思った。いつだって上は気苦労に絶えません。2015/12/30
ゼロ
64
大卒で広告代理店に勤める浪費家の兄・宗一郎と高卒で消防士になった節約家の弟・翔太。2人の人生を追いながら、お金の勉強をする小説です。中身としては、高卒と大卒、定期預金、生命保険、持ち家と貸家と、万人が遭遇するであろう問題に対し、読みやすいように描かれていました。2人の兄弟のお金への価値観が違うのが面白く、還暦を過ぎた60代まで描かれており、最後にどっちが幸せとは、とてもじゃないが言えないというのは、なんとも言えない読後感がありました。途中でトンデモナイ設定をぶち込んできましたが、最後まで飽きずに読めました2016/02/06
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
33
一流企業に就職して殆ど貯蓄しないできれいさっぱり浪費してしまう兄と、高校を出て消防士となり貯蓄を趣味として堅実に生きる弟の話。貯金や保険、借金のノウハウを織り込みながら、弟の気になる超能力、2人を虐待していた没交渉の義父の存在などがいて、お話としても面白い。真逆の生活を送る2人が老人になった時に知る幸せな生活とは何か。2018/05/08
ひと
32
広告代理店のエリートサラリーマンで浪費家の兄と高卒消防士で吝嗇家の弟。お金に対する接し方が極端な二人のライブイベントを通して、貯蓄、銀行の選び方、クレジットカード、消費者金融、保険、マイホームなど人生に伴うお金の基本について考えさせられる本です。どちらかを選ぶということではなく、金融リテラシーを身につけ、どんな人生を歩むのか、自分をコントロールし、自分で選択することが大切なのでしょう。お金から逃げることもできないので学び続けながら、一つずつ自分の課題をクリアしていきたいと思います。2017/02/17
-
- 電子書籍
- 攻殻機動隊S.A.C. タチコマなヒビ…