内容説明
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生はいつしか狂い始めた。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか? あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。最後の一行を、読んだとき、あなたは著者が仕掛けたたくらみに、戦慄する! 50万部突破の大ベストセラー、ついに電子書籍化! 2015年11月13日(金)~ Hulu/J:COMにて全6話配信。主演:尾野真千子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
788
初読、真梨幸子。いや〜グロい、面白い。読んでて愉快な気分にはならへんけど。理不尽な殺人に戦々恐々。サイコパスとはチョット違う、ほんと自分勝手な理不尽な殺人のオンパレード。「はしがき」と「あとがき」とで上手い事物語の収集もされ、単なるグロい一冊にさせへんとこも良いね。とは言え好き嫌いが分かれる一冊やろうけど。2016/11/09
風眠
661
すっかり騙されてしまった。あとがき、その次のページの囲み記事、そこまで読んで私は、本当にあった事件だと思ってしまった。でももちろんそんなことはなくて、最後のページの囲み記事までが創作だったのだ。作家の思うつぼである。殺人鬼の物語というよりは、フジコというひとりの女性の人生について考えさせられる物語だった。環境によって歪められていく人格、でもその中の生活しか知らないから間違いだということにも思い至らない。では何が間違いではないのだろうか、正しさとは一体なんなのか、ぷつぷつと毛穴が泡立つ感覚が残る物語だった。2012/04/08
zero1
621
読者は残酷が好き?殺人も人は慣れてしまう?「カルマ」は虐待による負の連鎖?人間の真の姿はこれ?イヤミスの代表作。給食費ももらえず、食事も満足に与えられない女の子。学校でも壮絶ないじめ。「筆舌に尽くしがたい」というのはまさにこのこと。さらに事件が起き、黒い上に黒さが上塗りされている。気持ち悪さ全開のホラーと言ってもいい。人気作らしく、構成はよく練られている。あっという間に読み終わった。連想したのが「OUT」(桐野夏生)とチャップリンの映画「殺人狂時代」。続編は読むか否か検討したい。ダメージ避けられず。2019/02/23
射手座の天使あきちゃん
562
真梨さん降参です! (>_<) 窓ガラスに爪を立てて引っ掻く音を聞かされたような、あるいは運転免許証の更新時に悲惨な交通事故のDVDを繰り返し見せられたような嫌な気持ちにさせられるお話の連続でした、最後の演出も驚きはしましたが気分は更に落ち込みました これだけの読書家さんのレビューが寄せられているので人気はあるのでしょうが、私はもっと人間の善良な一面を感じられる作品が読みたいです、勝手言ってゴメンナサイ!! 2013/03/17
takaC
480
「3」の途中から違和感を覚え始めるので穿った目で読むのだが最後まで綻ばないように工夫されていて、結果負けました。誰に?美也子に。2011/12/15
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