- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「私は教師でも牧師でも神学者でも何んでもありません」.内村の思想・行動の中核をなす信仰とは学問的真理ではなく,自身の生に根ざした「事実」であった.なぜ信じるのか,なにを祈るのか――1900年,「ただの普通の信者」として率直な言葉で語られた理想的人間・社会論は,今なお新鮮である.(注・解説=鈴木範久)
目次
目 次
宗教座談
口啓き
第一回 教会の事
第二回 真理の事
第三回 聖書の事
第四回 祈祷の事
第五回 奇蹟の事
第六回 霊魂の事
第七回 復活の事
第八回 永生の事
第九回 天国の事(上)
第十回 天国の事(下)
解 説
注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
87
内村鑑三のキリスト教に対する考え方を伺うことができます。思想・行動の核となる信仰は学問的ではないということに共感しました。あくまで普通の信徒としての何故信じ、祈るのかという姿が共感できると同時に刺さります。2018/02/04
AR読書記録
8
けっこう内村鑑三攻撃的。他宗教も否定、「無慈悲なる華族、傲慢なる藩閥政府の役人や、憎むべき教育家や、偽善的新聞記者や、その他牧師、坊主、神主らすべての悪人や、すべての偽善者」らの絶滅を願う。うーむ、そういうのは宗教的な態度とは違う気がするんだけどなー。ともあれやはりここ。「十字架上のキリストの死に由て人間の罪が贖われ、この贖罪の恩恵に与りし者は神より無辜の者として認めらるる」という「非常に奇態な教義」。ここの理解が私にはまだまだだと思うし、もうしばらくこのあたりの本をうろうろするだろう。2015/10/10
なつき
6
内村鑑三『宗教座談』再読。岩波文庫。うーんうーんうーーーーーん内村鑑三……内村鑑三なあ……いやめっちゃ同意なんよ、教会についても聖書についてもめっちゃうなずきまくりたい。といってもかなり高度な神学議論が前提となっているので誤読をつねにおそれるが……。やー、どうなんだ。私にとって。2017/12/01
ゴッツ
5
内容は内村鑑三の宗教観が伝わるものであり特に天国の話が印象的だった。2016/03/08
金吾
2
内村鑑三の考えるキリスト教について、信徒ではないわたしにもよくわかりました。信仰は学問的真理ではないということに感銘を受けました。2019/10/17