内容説明
戦争が終わり、すべてが瓦礫と化した街。復員した丑松(うしまつ)の脳裏に浮かんだのは「食堂の社長になりたい」という戦死した幼なじみが語った夢だった。大阪の闇市に向かった丑松は、戦争孤児や戦友とともに無一文から商売を始める。「皆が腹一杯になる世の中に」。復興を支えた「戦う男(ビジネスマン)」の物語。『ごっつい奴――浪花の夢の繁盛記』を改題。
目次
第一章 終戦
第二章 悶々と
第三章 闇市
第四章 騒動
第五章 闇市解体
第六章 商売開始
第七章 難敵出現
第八章 戦いと挫折
第九章 出直し
第十章 新たな挑戦
第十一章 湊の思い
第十二章 新装開店