偕成社文庫<br> アゲハが消えた日

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偕成社文庫
アゲハが消えた日

  • ISBN:9784036527205

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内容説明

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小学生の正は、最近アゲハチョウを見るたび、みょうな気分になる。なにか大事なことを思い出そうとしているような気分だ。そんな正の身のまわりでは、おかしなできごとが起こりはじめる。学校からいろいろなものが消えたり、正自身もたびたび気が遠くなって、ふしぎなイメージを目にするようになったのだ。親友のチュウ太は正を心配するが、ある日、正はすべてを思い出す。正が大人になった頃、戦争が始まり、東京に核爆弾が落とされた。その爆発の凄まじい衝撃で、正の魂が過去へタイムスリップし、子どもだった自分に入りこんでいたのだ。未来を知った正は、悪い未来を変えるために、自分になにができるのか考えはじめていた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

15
宇野亜喜良絵。1990/03/19

まぁみ

5
読みたい感じにぴったりな本を、息子の本棚で発見(笑)。主人公は6年生ですが、現代の子ども達とは明らかに差があり、作品の時代背景共々、いろいろ考えさせられます。正くんの歩く人生に、歩くべき未来に祈りと願いを捧げます。素敵な物語でした。(息子は読んだのだろうか?帰ってきたら聞いてみなくちゃw)2012/05/02

斑入り山吹

4
3.11体験後だとまた味わい深い。古い作品だそうだが、わたしは気に入った。ああいう先生像が懐かしいよ。2013/10/16

バジルの葉っぱ

3
20年以上前に出版されたものの復刊であるせいか、児童書の最近流行りのタイプとは一味違った感じで、ユニークに感じられとても面白かったです。よく歴史に「IF=もしも」はないと言われますが、 本書のストーリーでは悪い未来を変えることができるのです。大地震・津波、原発の事故と、未曾有の出来事が続いている現在、もし時間をさかのぼり変えられるものなら変えたいこと、たくさんあります。2011/08/16

よぽ

2
面白い!そうそう子供の頃こういう本読んでた。20年ほど経っての復刊だったそうだが、今の子供たちに伝わるといいな。戦争とか、わかるのかな?2019/04/13

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