内容説明
夫である作家吉村昭を闘病の末亡くした津村節子と夫人を突然に亡くした加賀乙彦。80歳を目前に長く連れ添った最愛の伴侶を失った人気作家ふたり。最期の看病をできなかったと悔いる妻と、神は存在し妻と天国で再会できると信じる夫。夫と妻の立場から辛く苦しい胸の内と、それをどう乗り越えていくかを語り合う。伴侶を偲び、夫婦という不思議なものを想い、生と死について考える心にしみる対談。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naotan
15
良い対談でした。著作からは見えてこない、吉村昭の新たな一面を見た思い。加賀乙彦は学生の頃好きな作家だったので、また読んでみようかな。2019/01/22
のん
12
カトリック信者の加賀氏と、無宗教とおっしゃる津村女史の対談。お二人の亡くなられた方達との想い。加賀氏は精神科医らしくおちついた聴き役をされていた。 ますます加賀作品を読んでみたいとおもえました。 作品が長編が多いようなので、なかなかハードルが高いですが。2019/02/12
あーこ
3
伴侶を失って 長く経っても いつまでも忘れられず、夢にまで出て来る。程度の差はあれ思うのは誰しもだろう?興味深い会話。 2019/08/13
沙魚川 しのぶ
0
愛する人を失った時にの、乗り越え方は、本当に人其々だと思う。 加賀乙彦さんの本は、又読んでみよう。2022/02/07