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内容説明
春画の「ウタマロ」はなぜ巨大なのか? なぜ、着衣のままなのか? 春画は何に使われていたのか? いくらで売られていたのか? どんな絵師たちが依頼されていたのか? どのような技巧が凝らされているのか? 90点あまりのカラー図版をつかって、春画の基本の「き」から、やさしく面白く解説。
図版は日本屈指の春画コレクションから、葛飾北斎、喜多川歌麿、鳥居清長、菱川師宣、鈴木春信、渓斎英泉、歌川国貞などの逸品を収録。春画を手がけた一流絵師たちの背景や、代表作についての解説に加え、絵師、彫師、摺師の春画だからこそ可能だった技巧を解説する。
初めて春画、浮世絵を見る人でもなるほどと膝を打つ、目からウロコの「夜の浮世絵教室」開講!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
61
春画はもちろん秘め事は女の知るものではないと昔から無言の圧力が。我が亭主の誕生日に(下はともかく)気力アップの為にプレゼント。購入すること自体勇気を要したが( ;∀;)。「お父さん、見せて?」「絵は見るなよ」そんな立派な本で無し、字を読まずに絵にしか興味がないのかぇと内心ブツブツ。奈良時代からある男女和合の絵春画と浮世絵。ちょっと絵をかじりだしたので実物を見てみたい欲求にかられる。2016/01/10
shiozy
22
「性」とは隠微なものであるという社会通念を覆してくれる本書である。本来、日本人は「性」をおおらかなもの、褒め称えるもの、極論すれば、おおっぴらに開け広げるものとしてあった。それを「春画」として表現してきた。そして今、車浮世が世に問うた。彼女の解説は大真面目である。大真面目に開陳する。もっと、明けらかく語ろうよと。ちょっと本音を言えば、解説より豊富な図版がうれしい。古代より、ひとは営々として同じことをして生きてきたのだなあ、という喜びに浸れる本書だろう。2015/12/18
いずむ
15
VHSもインターネットも、その発展の原動力はエロスだと言われている。近世末期の美術の発展も、こうしたエロスに傾けられる情熱や技術を抜いては語れないハズだ。浮世絵や歌麿と聞いても、いまいちその”すごさ”を解せないのは、きっとボクだけはない。そしてそのピンと来ていなかった自分でも、春画をはじめ浮世絵がいかに技術のカタマリであり、またいかにおおらかに受け入れられたか、理解し感動した。だからこそ、手元にある日本史の教科書に”春画”が言葉ですら掲載されていないのが、理由は推し量れても、それゆえに少し悔しくすら思う。2016/08/24
フクミミ
15
いつの世も男と女。 この時代の方が今と違ってよけいな情報がないだけに 純粋に男女が向き合っていたように思いますね、真面目にスケベだったと言うか。あの手この手だけど、どこかあっけらかんとした感のある性の営み、洒脱なエロスが満載でした。 浮世絵の色使いの美しさに驚くと共に、是非現物を見てみたいとも思いました。2015/10/22
そうたそ
10
★★★★☆ 春画に関する本は色々出ているが、入門本には本書が最適かと思う。浮世絵を語らずして春画は語れない。浮世絵の発祥から、やがて浮世絵師たちが春画を書くようになり、春画が広く好まれていくまで、ポイントを絞って分かりやすく書かれている。春画鑑賞のポイントまで抑えられており、とりあえずこの一冊を読んでおけば春画を知るには問題ないかと。なぜ写楽や広重の名が春画においては語られないのか、が個人的には興味深い部分だった。また、時代は変わっても、人々の性的嗜好がほとんど変わっていないのが面白いところだった。2024/12/02




