内容説明
全国どこにでもあると思っていたけど、一歩、故郷を離れると、なかなかお目にかかれない「食」がある。それがソウルフードだ。いわゆる郷土料理ではなく、「おふくろの味」でもない。地域のお店が、地元のお客さんと作り上げた、その土地の味--帯広の豚丼、仙台の冷し中華、富津のあなご丼、新潟のイタリアン、名古屋のあんかけスパゲティ、大阪のビーフカツサンド、岡山のドミグラスソースカツ丼、佐世保バーガー、沖縄のタコライスなどなどを、日本全国、北から南まで一気にご紹介!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
53
ソウルフードは単にB級グルメのことだと思っていたが、前書きでそんな簡単なものではないという事を知った。地元の生活に根差した食べ物だという事が記されていた。きれいな写真が記載されていて、おいしそうなものが多いのだが、個人的に手を出すのがちょっと怖いようなものも一部にあったのも事実。紹介されているものはどれも高価なものはなく、旅行のガイドブックとしてバックに入れていくのも良いと思う。2015/11/11
Shoji
44
どの土地に行っても、ソウルフードは存在するものだ。物心が付く頃には、すでに記憶の中枢に存在する味だ。著者は日本列島津々浦々に存在するソウルフードを足と胃袋で取材し、写真付きで紹介しています。気軽に読めるし、文章も写真も楽しくていい。だが、いかんせん、読むと腹が減る。2020/08/26
河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長
26
B級グルメ本。近年の付け焼刃的ご当地料理でなく、しっかり根の張った「地元料理」を辿った一冊。悪くない。ただ、腹が減って困る(笑)2015/10/14
北本 亜嵐
22
地元民に深く愛されている食べ物「ソウルフード」長い時間をかけて、人々が作り上げてきたその土地の味。北海道から沖縄までの地域に親しまれている食べ物を紹介している。旅先のホテルや旅館の料理もいいけれど、地域ならではの食べ物を食べてみるのも楽しそう。(個人的には名古屋の「小倉トースト」と鹿児島の「白熊」が気になってます)2016/04/19
majiro
12
こういう本は、素材力というのか、どれを読んでも面白いけど、この本はすごく力が入っていて特に面白かった。網羅的ではないけれど、日本全国のソウルフードを紹介しているのは、単純に、労作であることを表す。著者の趣向は必ず入る、それが自分とかぶっている面白さ。また、意外な料理に出くわす面白さ。あー!おなかすいちゃったな!2016/02/29