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内容説明
星野之宣氏の傑作短編が、雑誌掲載時のカラーページを完全再現し、甦る!
今回は、雑誌掲載後22年あまりも単行本化されていなかった幻の傑作SF短編『環礁にて』を単行本に初収録!
20年以上前のものとは思えない、洗練された画と物語をご堪能あれ。
■収録作品紹介
冷戦下での凄絶な原子力潜水艦開発競争『レッドツェッペリン』
江戸時代にとある島に流れ着いた白人と、その島の鯨漁にまつわる悲劇『鯨鬼伝』
海洋調査船が流れ着いた島では、かつて恐ろしい実験が!?『罪の島』
軍艦が時代遅れの兵器となっていた第二次世界大戦下。世界最大の軍艦・ビスマルクと、共闘した最新鋭潜水艦・ベーオウルフの前に現れた恐るべき相手とは!?『滅びし獣たちの海』
黄金都市(エル・ドラド)と呼ばれた、未発掘の古代都市を守り続けてきたのは!?『アウト バースト』
はじめて地球以外で生命体が発見される!? これまで一度も単行本に収録されていない『環礁にて』
充実の280ページ、全6編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
63
海を舞台としたものを中心とした作品集。宇宙と同じように、星野之宣の想像力は広がり、圧倒的な迫力で海の戦いや伝説を描き出す。宇宙船のように、船や潜水艦が迫ってくる。そして、それすらも破壊する生命の力。2024/06/01
マーム
14
1989年~1996年と掲載された年代も掲載誌も異なる6編の作品が一つのテーマでまとめられる星野作品の不思議さ。きっとその根底には「滅びの美学」とも言うべきテーマが流れているのでしょう。人間の手により生み出された巨大兵器、人間により手を加えられた海獣、人外境で密かに息づく未知の植物、そして果ては地球外文明の名残と、星野氏が紡ぎ出す壮大なストーリーを1冊で堪能できる珠玉のコミックです。『環礁にて』は、現在星野氏によりコミカライズが進められている『星を継ぐもの』にも相通じるものがあるように感じられました。2011/09/18
ぐうぐう
8
単行本未収録「環礁にて」を含む、海を舞台とした作品を中心に編まれた短編集『滅びし獣たちの海』。星野之宣の短編と言えば、SFを思い浮かべてしまうが、海洋ものも意外と多い。宇宙と海、どちらにも共通しているのは、未開であるというこだ。その開かれざる闇に、星野のイマジネーションは刺激されるのだろう。2012/01/28
YS-56
8
海っていうのは、こういったミステリーやロマンがよく似合いますね。ミリタリー属性持ちの自分としては、表題作と、冷戦時の北極海を舞台にした話が印象深いです。特に後者。タイトルは「レッドツェッペリン」。…さて、どんなモノが待ち受けているのでしょうか?2011/08/30
JACK
7
○ 星野さんの短篇集。冷戦時代、史上初の原子力潜水艦ノーチラス号が潜行したまま北極海を横断するまでを描く「レッド・ツェッペリン」、日本に流れ着いた宣教師と、捕鯨で生活する島の住民を描く「鯨鬼伝」、座礁した船から逃げた島でたくさんの死体を発見する「罪の島」、第二次大戦中のドイツの潜水艦ベーオウルフと大戦艦ビスマルクの悲劇を描く「滅びし獣たちの海」、アマゾンの遺跡で発見された未知の病原菌を描く「アウトバースト」、宇宙で偶然発見された謎の物体を描く「環礁にて」を収録。個人的にはSF色が少なくて物足りない。2011/10/26