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内容説明
山があり、川があり、里がある。それこそが日本であり、そこには日本ならではの美しい四季が存在する。そんな日本の原風景を鬼才・花輪和一が独自の視点で切り取る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
安南
23
昔からの花輪ファンとしては小学館から同時二冊刊行とは、感慨深いものがあります。こちらもすばらしいです。精神を病んだ経験のある花輪氏ならではの「念い」が日本の四季に重ねられて、シンプルに伝わってきます。おどろおどろしさはかなり薄められて読みやすく、主人公が少女ということもあり、悩める若いひとにオススメしたい。いい本です。2013/06/04
プロムナード
7
「拒めば拒むほど、嫌のものは力をつけてくる。相手にせず、消える日が来るまで、ただただながめていれば必ず消えるな。」花輪先生の悟りの境地をあますところなく伝えてくれる素晴らしい作品。自分のなかに抱え込んだ重苦しい何かが、ほんの少しフッと軽くなるような気がします。人生に疲れたとき、ふと手に取れる本がそばにあるというありがたさよ。2017/01/03
あいちょ。
5
深い内容。 じっくり読んでしまう一冊。2014/01/07
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
4
四季とともに生きる村の人々。かつてこの国には「世間体」のために親や子どもを棄てていた時代や地域があった。いろいろあってもいまの時代がいい。2014/03/02
龍國竣/リュウゴク
4
業を描いてきた作者が至った新境地。これまでは業を他人に指摘され、また成敗されることによって解消してきた。それがこの連作においては、自ら己の業に気づくことによって自浄するのだ。「わからんのが幸せ」「気にしねえ」。諦念と共に曖昧さを受け容れる心が見える。2013/06/26