角川文庫<br> 最後の隠密

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角川文庫
最後の隠密

  • 著者名:小松左京【著者】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • KADOKAWA(2015/09発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041308080

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内容説明

ある日、わが家の風呂桶からひとりの老人が突然浮かび上がった。秘密を守り、見聞したことは一生口をつぐんで、さびしく死んでいく幕府の隠密だったという。いわば、100年をとびこえてきた過去からの漂流者、生きた江戸資料だ。その老人が、ぽつりぽつりと打ち明けはじめた、意外なことは……。「犬」と呼ばれながらも「隠密」に魂を燃やし、昭和の現代の「忠義」のなさをなげく初老の武士を描いた「最後の隠密」ほか、バラエティーに富んだ傑作短編8編を収録。小松左京ライブラリによる書き下ろし解説つき。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tama

8
自本 数回目の再読 購入時期不明の昭和46年初版本 古書の可能性あり(恩師が古書店をやってたこともあったので)。書名の作品がとても心に沁みます。勿論SFですがSFを手法として時代を越え、日本人を考察してゆく著者の「知性と優しさ」(これは小松大人の本質なのだと思う)が伝わります。抜け穴にご出演の木田福一氏、実は福田紀一氏の作品も読むことにしました!2017/07/15

しんこい

8
冒頭古代中国の話でいったいどうなるかと思いましたが、ちゃんとSF風結末がついていました。表題作と昔の女は、それぞれいまの日本から失われてしまった昔の気風をただ惜しむだけでなくうまく小説化していると思った。2014/01/16

kenpapa

4
再読。如何にも的なSFでないところが良い。前半は我が好物の時代物で後半は現代物(そうとも言い切れないが)の短編集。堪能。2021/05/12

メイロング

4
SFだけじゃない小松左京の引き出しの多さ。無理にSFオチにしなくてもよかったのでは、ってのがいくつか。2018/12/05

四不人

3
20年ぶりくらいに再読。「竜虎抱擁」にせよ「南海太閤記」にせよ、架空戦記で出てそうなネタは既にやってたんだなあ、と改めて感心。表題作も改めて読むと、ともかく知識がこなれているところが素晴らしい。「勉強した」感が全く感じられず、ノンフィクション(幕末の人のインタビュー」)にしか思えない。集中では「イッヒッヒ作戦」が好きだなあ。小松作品はもっと読まれるべき。2017/02/12

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