内容説明
物体が飛んだり、突然激しい物音がしたり――。ポルターガイスト(騒霊)現象は、実際に見た者でなければ、信じられないだろう。神経科医で私の友人の田村は、霊媒能力を持っている美しい女性患者に魅入られてしまった。彼女と結婚したいとまで思いつめていたが、とうとう、忌まわしい事件が起こってしまう。「あちら側の住人が、しきりに私をよんでいる……」という彼女を、田村は幸せのためだといって絞殺してしまったのだ。衆人環境の中で神秘的な現象にとらわれた男女の、あの世とこの世の不思議な交流を描く表題作の他、さまざまな味わいが楽しめるホラー短編全14編。小松左京が描いたユーモラスなホラーイラストも収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
12
自本 再々再々読 1972.6.1に札幌丸善で購入したハードカバー初版 院生になった年。小松左京、星新一、筒井康隆に夢中になってて出版されるたびに飛びついてた。大阪万博も終わり小松大人も小説にしっかり打ち込んでおられます。「写真の女」が後の女シリーズの魁みたいで凄くしっとりで好き。一方「女の手」は筒井的ドタバタ狂騒と雨月物語と融合させた感じで、これまた好き。ちっとも好みが変わらないワタシなのだ! 2017/03/09
Ayah Book
9
「霧が晴れた時」「保護鳥」は既読。「保護鳥」はやっぱり好き。「靴屋の小人」も、かつての日本人を思うとしみじみと感じるものがある。「知恵の木の実」が一番面白かった。意外な真相で良いSF。2019/07/03
権三郎
3
怪奇短編集。一枚のエロ写真から人類の来し方行く末まで書き上げた「写真の女」が圧巻です。「女の手」も怖い。2018/05/21
すす
2
ホラー短編集。 と、紹介されているけどホラーっぽいのは数篇。ファンタジー、ユーモラスな色合いの短編もある。 そして面白さで言うと…正直、面白い話の方が少なかった。全体的にアイデアは良いけど、生ぬるい印象。ここら辺は時代性もあるのかな?作者の性格なのかな? もっとも、自分がもう少し毒を期待していたせいもあるだろう。まぁ、何となく読み終えたけど、もう何冊か読んでみたいとは思った。2024/08/07
さい
2
この前読んだ角川ホラーの短編集といくつか被る内容あり。どっちかといえば角川ホラーのほうが好きかなぁ。こちらで好きだったのは「かつがれ屋」と「知恵の木の実」かな。2021/05/14
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