内容説明
ベストセラー『定本 黒部の山賊』の世界観を写真で表現。
伊藤正一氏が撮影した資料的にも貴重な写真の集成。
『定本 黒部の山賊』の読者には興味深い、写真版『黒部の山賊』の時代と、伊藤正一氏畢生の写真群で戦後北アルプス大衆登山黎明期の様子を伝える著者入魂の写真集。
Ⅰ 黎明期 「黒部の山賊」たちと出会い山小屋の運営を始めた最初期のモノクロ写真(一部カラー)
Ⅱ 黒部源流の四季 黒部源流域の表情をとらえたカラー写真
Ⅲ 開拓の頃 北アルプス開拓時代の様子が伝わる豊富な資料的価値の高いモノクロ写真(一部カラー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
58
読み友さんに教えていただいた1冊。本書は、未開に近かった北アルプス黒部川源流付近で、山賊たちとの出会いから、開拓期を経て、ヘリコプターによる物資輸送が開始されるまでを、写真だけでめぐる記録集。台風で完成間近の山小屋が2度もぶっ飛んでしまった写真に驚き、登山者の安全をサポートしてくれた山賊たちのカッコよすぎる写真にも驚いた。先日読了した『黒部の山賊』を横において参照しながら、楽しい読書タイムか過ごせた。2021/10/11
こばまり
44
嗚呼自分は生涯、これらの景色に肉眼で触れることはないのだなという思いに悲しく包まれる。それ程に素晴らしい。併せて記録することの大切さを痛感。あとがきに森村誠一氏。2016/11/14
まご
18
すごい!たまらんです。黎明期の黒部。雲ノ平、水晶岳、鷲羽岳等々。御年92歳の伊藤正一さん。貴重な写真をありがとうございます!昨年、雲ノ平山荘でお会いした時も、まだまだお元気でした。来年、また、黒部に足を運びます!2015/10/04
roatsu
11
眺めているだけで楽しい、黒部源流域の往時と現在を行き来できる素敵な写真集。今も自然豊かな同山域だけれど、伊藤氏が三俣山荘を継いだ頃は黒部ダムも観光化も無く、今とは質の異なる古来からの深さと凄味を備えた自然があり、そこを活躍の舞台にした山賊こと猟師達が闊歩した二度とは還らぬ時代なんだなあとしみじみ。終戦直後の頃の登山者たちの写真はその頃さかんに登山をしていた若き父の写真そのままで感慨深かった。2015/10/07
Lila Eule
9
三俣山荘、雲の平山荘、水晶小屋、伊藤新道の建設整備の記録写真、北アルプス深奥の美しさ、冷厳さ、芽吹きの記録写真集だ。槍ヶ岳の月光、朝焼け、氷雪の姿は峻厳でやっぱり孤高に見えた。上流階級の世界、「山賊」の時代、発電国策の時代、自然を愛する大衆登山の時代、変遷がよくわかる。「人はなぜ山に登るのか。背後に社会があるからだ。」と著者は言う、山岳文化はまさに社会の生き写しで汚すも隠すも育むも文明水準次第と言う事だろう。くしくも山々の自然との関係が、日本人の文明水準を明らかにしているようだ。2016/01/29




