内容説明
クリスマスイブ、降りしきる雪の夜、やどりぎの下、突然のキス……。■クリスマスイブの晩、アナは古書店の最後の片づけをすませた。長年の夢をかなえて開いた店だったが、店の賃貸契約が切れ、値上がりした賃貸料を払いきれずに閉店に追い込まれたのだ。せっかく軌道に乗りかかっていたのに……。降りだした雪の中、車に乗り、駐車場を出ようとしたとき、男が突然目の前に飛び出してきた。急ブレーキを踏み、危ういところで事故を免れたものの、転んで腕をけがした男を家まで送り届けることになる。車に乗り込んできた彼の顔を間近に見たとたん、アナは凍りついた。デイヴィッドに似ている――以前つき合い、苦い思い出のある男に。ギディアン・ストレインジと名乗ったその男性は、郊外の古い屋敷に住んでいた。車が着いたとき、雪はこんこんと降り、屋敷は暗く静まり返っていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
7
古書店経営者ヒロインと実業家ヒーロー。ヒーローが目的を持ってヒロインに近づくんだけど、そのやり方が怖い。ヒロインはあっさり許しすぎだと思う。2018/03/28
りりか
2
古書店を経営していた地味なヒロインが突然出会った謎めいたヒーロー。なりゆきで、かれの屋敷に泊まることになり…という展開。ヒーローはヒロインを騙していたわけだけど、でも、それに対してのヒロインの凛とした対応が良かったです。やっぱり自分の好きなものを持っていて、ちゃんと考えることが出来るヒロインは良いなあ。そして、良く考えたら数日間のお話というのがすごいです。あのヒーローは数ヶ月くらい放っておいてから許してやっても良かったかも(笑)。2013/10/17
糸車
2
コミック版の最後があっさりしすぎていたのでちょっと不満でした。小説の方が、ヒーローの後悔やヒロインを失ってしまうのではないかという焦りが表現されていて、なかなかグッド。必死にヒロインを引き留めようとしているのがいい。だって、ヒーロー側の誤解とひどい仕打ちが明らかになるんだもの。何度もそのあたりだけ読み返していたり。しかし、ヒロインは寛大だな~。 ろくでなしの甥には腹が立つ。2013/01/15
ちゃろ
1
⭐⭐このヒーローひどいな。ヒロインもすぐに許しすぎ。2014/04/16
くろうさぎ
1
やっぱり最後はもうちょっと、時間が欲しかったなぁ・・・。ヒーローには、もっと悔い改める時間が必要だよ!2010/10/01