内容説明
愛しているけど不実な男性と、愛していないけど心を捧げてくれる男性と。■ある春の暖かな宵、セーラは買い物袋を胸にかかえ、古びたアパートの階段を上がっていた。上から男が一段おきに駆けおりてきた。二人はぶつかり、力強い男の腕がセーラを支えた。「大丈夫かい?」その声は低音で魅力的にかすれていた。それが恋の始まりだった。キアは男らしくユーモアにあふれ、申し分のない恋人だった。二人が結ばれるまで、さほど時間はかからなかった。だが、キアはワーカホリック並みに仕事第一。すれ違いが多くなり、しだいにセーラの心に影がしのびこむ。彼はわたしを本当に愛しているのだろうか?だからキアがセーラをさしおいて美女と出かけたと知って、誠実な愛をいちずに捧げてくれる人のプロポーズを受けたのだ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
9
タイトルと表紙から想像したような軽妙なお話ではなかった。それどころか、ドロドロしたものを感じてじっくり読めず、ほぼ駆け足で読了。なにがいけないって、ヒロインが好きになれないのが主な理由。もちろん、同情する部分もあるけれど、なんていうか、駆け引きする人は駄目なのよね・・・。必死さゆえならまだ許せる、でも、打算にみえてしまうと品性を疑ってしまう。償いと言いながら、自分がどこまで相手に影響を与えているかを分かったうえで行動するヒロインは純粋でも無垢でもない。2014/10/03
Bookworm
5
全然ロマンチックじゃない題名。 短い本に結構たくさんの出来事がてんこ盛りです。 ヒロインの婚約者がクソな人でした。 2021/02/11
くろうさぎ
0
ヒロインとヒーロー、両方ともライバル兄妹の犠牲者だったんですね~~。2009/07/31