内容説明
私を奈落の底に沈めるのは、いつもあの男。■エイドリアンの子供時代は美しい邸宅グレーンジに強く結びついている。すべてが幸せに輝いていた……。物静かな少年チェイと敷地内の樫の木に登り鳥を見て過ごしたひととき。チェイは屋敷の家政婦の息子で、エイドリアンの憧れの人だった。ところがグレーンジの当主の甥ピアズの出現で、チェイは豹変する。嵐の日に木の上に置き去りにされ、エイドリアンは肺炎になりかけた。チェイは、ついには盗みを働いて屋敷を追放され、エイドリアンの前から姿を消した。彼女の心に深い傷を残して。それから七年の歳月が流れ、二十五歳になったエイドリアンは、屋敷を相続したピアズと婚約した。新進のインテリア・デザイナーでもある彼女は屋敷の改装を手がけ、グレーンジの女主人としての暮らしを夢見ていた。チェイによってその幸せが根底からくつがえされるとは思いもせずに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
5
婚約者の裏切りで借金を背負ってしまったヒロインが、かつて宝石を泥棒したヒーローに借金の形で愛人になる話。婚約者とヒーローとの争いに巻き込まれたヒロインが耐えに耐えてて可哀想だった。2016/03/14
きき
2
どう考えてもヒーローの方が良い人だって子どもでもわかりそうなのに。憧れが強すぎて裏切られたと思い込んで判断出来なくなってたのかしらね。元婚約者クズすぎてよく戻ってきたね〜厚顔無恥とは彼の為にある言葉。ヒロインを離れてる間も思い続けたヒーロー素敵。なかなか面白い話でした。2016/06/03
くろうさぎ
1
人を見る目がないぞ。2013/09/18
てん・ゆう
1
なんで昔からいじめられてて現在も嫌なやつなのに結婚しようと思ったのだろう。小さいときから見てれば性格だってよくわかってるだろうに・・・
葉月
0
C2012/07/04
