内容説明
スチュワーデスのローラは、乗務中に知り合った初老の男性から、高級住宅地セント・フィアカーズ・ヒルの豪邸を遺産として譲り受けた。そして住民親睦パーティの日、彼女の目は一人の男に釘づけになった。暗い影をおびた灰色の瞳に、なぜか引き寄せられる。目と目が合って、その瞬間恋に落ちる――そんなメロドラマみたいなことが現実にあるのね!すると、男が声をかけてきた。彼の名前はジェライント。話をしてみると、あつかましく傲慢そのものだった。ゴージャスだけど、こんな人、とても私の手に負えないわ。ところが、ローラが帰ろうとすると、ジェライントは送っていくと言う。聞けば、彼もこの住宅地に住んでいるというではないか。「僕は君のお隣さんってわけさ」知らなかった。こんな人が隣人だなんて危険だわ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
1
ヒロインはグラマー。よくあるほっそりタイプじゃないので、本人もけっこう気にしてる。そしてお人よしで、のほほんとしていて、美人。ただのお客さんが理由を隠したまま豪邸を遺産として残してくれ、そのせいであれこれ噂されている。ヒーローは本来自信に満ちたタイプなのにヒロインに出会って深く考えないで行動しちゃったらしい。誤解したまま恋に落ちたら当然、どっかでつけが回ってくるのにね。ヒロインは寛大。あんなにあっさり許していいのかと思うんだけれど、まあね、ちゃんと誤解のもとを正すべく迅速に行動したから、まだいいか。2013/07/12
MOMO
0
ローラちゃん、頼むから、もちょっとまじめに冷静に仕事をして!一人にかかずらって文句たれてる場合じゃぁないでしょ!乗客は他にもいるの!!それにしてもジェライトン君ったら、もうちょっと姉ちゃんに確認取とってから行動に移しなさいよね!あんたのあの態度は、どんな思惑があろうとも関係なく、失礼極まりないわよ!えっ、ちょっと、ローラちゃん、たったあんだけで許すなんて!!もっとじらされ、のたうちまわるような目に合わす必要があるわ!!2010/12/29