内容説明
母の葬儀の日、ブロンテは一通の手紙を受け取った。宛名には〈ミス・B・ローレンス〉とあり、自分に来たものと早合点したブロンテは、つい開封してしまう。ところがそれは、同じイニシャルを持つ姉ブルックに宛てたもので、ルーシーという小学生の女の子が書いた驚くべき内容の手紙だった。〈友だちにあなたがわたしのお母さんだと話しても信じてくれません。学校のスポーツ大会に来て、わたしの話が本当だと言ってください〉姉のブルックは有名な自然保護活動家で、今も海外に行っている。独身で、もちろん子どもを産んだこともないはず。ブロンテは母親のいない少女の、とんだ思いこみだと考えた。一方、娘がブルックに手紙を書いたことを知った父親のフィッツは、娘の頼みをかなえてやりたいと、ブルックの家を訪れる。彼はブロンテを見て、ブルック本人だと勘違いしてしまい……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
20
コミックがお話の核心部分を変えていたのに気づき、びっくり。ヒロインは見た目が似ていても性格の違う姉妹という設定なので、姉が実際にヒーローと恋愛関係にあったかどうかってそこ大事なポイント!わたしとしては小説の設定のほうがすんなり読めたかな。まだ会ったことがない母親に会いたいと願う幼い娘の気持ち、その思いをなんとか叶えてあげたいと行動する大人たち。ヒロイン姉の生き方は賛同出来ないけど嫌な人が出てこないお話で安心。ヒロイン姉の妊娠期間中のヒーローの我慢強さ、寛大さに感服。誠実で一途だし三人で幸せになって欲しい。2013/10/03