内容説明
清涼な山中で行うトレイルラン。人気のスポーツに没頭する青年は山に潜む危険をまだ知らなかった──「ランナーズハイ」。登山客の度重なるマナー違反に、山小屋で働く女子大生は愕然とする。しかしそこは命を預かる場でもあった──「ハルカの空」。南アルプスで活躍する個性溢れる山岳救助隊員と相棒の“犬たち”が、登山客の人生と向き合う! 「ビバーク」は単行本未収録作品。【解説】馳星周
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
135
2015/9/13 喜久屋書店北神戸店にて購入。 2021/5/9〜5/12 北岳の白根小池小屋に本拠地を置く、南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ第2作。6遍の作品からなるがどれも良いが、夏実が大きく成長する、「ハルカの空」と「ビバーク」がベストか。舞台となる白根小池小屋でテント泊をしたので、非情に身近に感じる作品。続編も楽しみである。2021/05/12
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
115
標高3193m南アルプスの主峰北岳。そこで活躍する山岳救助隊と救助犬の活躍を描く連作短編集。金も名誉も関係無く、時には自分の生命を危険に晒しながらも行動するプロフェッショナル達。北岳には夏と秋二度出かけた事があるが、夏は高山植物のお花畑が、秋は黄金色に輝く黄葉が美しい山である。白根御池、草すべり、大樺沢、肩の小屋、かつて歩いたコースが思い出される。美しいだけではない、一歩間違えば自然は牙をむき、死と隣り合わせの危険もある。様々な思いが駆け巡った一冊。★★★★2015/10/13
小梅
94
短編集。マナーの悪い登山者って多いんだろうな…勿論、大半は山や自然を愛する登山者なんだろうけど。 このシリーズは映像化される予定はないのかな?見てみたいな。2016/11/22
Rin
76
まったくと言っていいほど運動をしない私も思わず山に登りたくなるような描写。そして、命を守るために過酷な状況でも決して諦めず仲間を、自分を信じる山岳救助隊のメンバー。今作は短編集だけど一人ひとりにスポットが当てられていて、よりメンバーを知ることができた。山を登る人、山で登山者を迎える山小屋の人々。そして救助隊のメンバーと犬たち。北岳に抱かれる人たちの物語はどれも息を飲むほどに沢山のことが伝わってくる。山でのマナーや人としてモラルも問いかけられていて、著者の山への愛もたっぷりと詰まった一冊。次も楽しみです。2016/07/25
猿吉君
71
K9シリーズ2作目、短編集でチームの活躍が楽しめます。①夏実さんがたくましくなっていて静奈さんもちょっと優しく、関さんが凄い!期待以上の成長ぶりが頼もしいい。②山岳系の小説家ならではの山の酷いマナー実態を遙香さんがたっぷり紹介、アウトドアマンとして恥ずかしいですが認識しないとです。人間が行くだけで自然破壊してまるから。③山には何があるのか、何か答えてくれるのか、深いです。点数85/100→2作目が短編なのがちょっと意外でしたが楽しめました、次作は長編アクションみたいなのですぐに読みます!2022/10/14
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