徳間文庫<br> 京都はんなり暮し 〈新装版〉

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徳間文庫
京都はんなり暮し 〈新装版〉

  • 著者名:澤田瞳子【著】
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • 徳間書店(2015/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784198940119

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内容説明

京都の和菓子と一口に言っても、お餅屋・お菓子屋の違い、ご存知ですか? 京都生まれ京都育ち、気鋭の歴史時代作家がこっそり教える京都の姿。『枕草子』『平家物語』などの著名な書や、『鈴鹿家記(すずかかき)』『古今名物御前菓子秘伝抄』などの貴重な資料を繙(ひもと)き、過去から現代における京都の奥深さを教えます。誰もが知る名所や祭事の他、地元に馴染む商店に根付く歴史は読んで愉しく、ためになる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

67
京都生まれ京都育ちの小説家が、春夏秋冬の京都を描いたエッセイ。梅の北野天満宮と思ったら漱石とぜんざい、鴨川の鳥を描いたと思ったら春の古本市。京都の牛乳の話をしたと思いきや祭りの学生バイトと名所巡りだけではない、地に足の着いた京都が融通無碍に書かれていて京都という土地の魅力を十分に紹介している。ただ中には京都人を描いた部分や京都人としての著者の意識が見られる部分もあるのだが…何と言うかこの部分がよそさんから見たら面倒くさいものがあるなあ。京都、空気を読むのに特化しなければ生き残れない部分があると思いました。2023/03/11

ちゃちゃ

62
京都の四季折々の行事や名所が、その来歴も含めて、飾らぬ言葉(時には京言葉)で語られている。生粋の京都人である著者は、文化史学を研究されていたこともあり、確かな文献や資料に基づいた解説にも説得力があり、独自の切り口で非常に興味深い。とりわけ、京都人の人付き合いに言及された箇所は、思わず我が意を得たりという思いで読んだ。他者とのほど良い距離の保ち方、それはこの狭い京都で生きていくための智恵。歴史的に見ても常に変容し続ける逞しくも美しい都、それが京都。お越しの際に、本書を車中の友として読まれてはいかがだろうか2017/02/27

のぶ

58
とても興味深いエッセイ集だった。澤田さんが生まれて以来、京都を離れたことがない生粋の京都人だという事で、内容がとても深いものばかりだった。自分も京都は好きでしばしば訪れるが、歴史の重さが違うのでホームに降りた瞬間から、何か違う空気をいつも感じる。そんな所に住む京都人のこだわりで、自分の気になっていた事や、知らなかった事もとても丁寧に説明してくれている。澤田さんの小説は数冊しか読んだ事がないが、こういう人の描く物は信用できると思った。過去の本を探して追いかけてみたい。2017/01/06

shikashika555

54
京都在住の歴史作家、澤田瞳子さんによる京都本。 京都が好きで、でも住んではいないからそこまでは詳しくなく、かといってよくあるグルメ本観光雑誌の類では全く物足りず…という人(私だ)にピッタリのガイド本ではないか! 四季の季節ごとの行事やそれにまつわる裏事情、美味しいものなどの話を、膨大な歴史地理の知識を下敷きに語られるとても面白く興味深く そしてやや辛口の とっても充実した内容でした。 京都好き かつある程度マニアの方に超おすすめ。2022/03/08

ユメ

43
京都生まれ、京都育ちの著者が日々の暮らしを綴ったエッセイ。観光スポットやおすすめのグルメが紹介されているガイドブックもよいけれど、京都人の日常を垣間見られるこういう本こそ読みたい。改めて、京都の人は季節の移ろいを愛でることを大切に生きているという印象を強めた。折々の行事を楽しみ、四季の花を観賞し、旬の食材をいただく。そしてそのひとつひとつに宿る古からの物語を汲みとる。さすが歴史・時代小説の書き手と言おうか、丁寧に史料を紐解いて京都の歴史を解説してくれるのが嬉しい。この街を流れる時間はやはり豊かだ。2018/12/03

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