ちくま新書<br> 告発の正義

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ちくま新書
告発の正義

  • 著者名:郷原信郎【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 筑摩書房(2015/09発売)
  • 初夏を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480068477

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内容説明

告発によって企業不祥事や談合が発覚、または政治汚職や脱税などが明らかにされ、捜査がはじまることが増えてきた。告発をしやすくするための法的・制度的な環境も整備されつつある。けれど起訴するかしないかの判断は、従来、検察が独占するものだった。そのため「検察の正義」と「告発の正義」は、たびたび衝突・対立を繰り返してきたし、現在でも相克は続いている。本書は、告発とは何であるかをさまざまな事件や法的観点から腑分け。その問題点から可能性まで、考えるべき論点を提示する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

1.3manen

25
悪事を暴く。不正を世間に知らせる(009頁)。オリンパス問題の本質:証券市場に対する公正な開示を行う義務に違反したこと(026頁)。検察不祥事が不当な告発・起訴・控訴の背景か(136頁~)。5000万円資金提供で都知事辞任(146頁~)。検察のターゲットにされた政治家は、刑事事件としての起訴・処罰という検察官の本来の職務でなく、マスコミ報道による社会的、政治的批判で追い込まれる(149頁)。悪質な融資詐欺が立件・起訴されない理由(165頁~)。2015/12/27

大先生

11
さすが元検事。検察組織の闇がよく分かる一冊です。特に公正取引委員会と検察の関係については勉強になりました。それにしても検察の「無謬性へのこだわり」は異常だと思いますね。勿論、杜撰な捜査で無罪を連発されては困りますが、現状としては、確実に有罪に持ち込めると思われる事案でなければ起訴しないという検察の姿勢のせいで多くの犯罪者が罪に問われないまま被害者が泣き寝入りしているという現実もあると思います。その反面、一度起訴すると冤罪の可能性が出てきても絶対に有罪に持ち込もうとする…。もう少し柔軟になって下さいよ(汗)2022/06/08

てくてく

5
コンプライアンス違反などを内部告発する法整備はされたものの、それが十分に生かされているか、といわれるとそうではない現在において、告発の正義として起訴をつかさどる検察の正義とは何が違うのかを、自身が取り扱った事件の紹介などを通じて説こうとした本。十分に理解するには再読が必要だと思われる。2016/03/15

お抹茶

1
元検事による「告発の正義」と「検察の正義」を実際の事件の舞台裏を明かしながら論じる。雪印食品とオリンパスの企業不祥事は内部告発で明らかになったが,マスコミによって背景の構造的問題が単純化され,廃業や刑事処罰という行き過ぎた結果になった。公取委の調査では企業の組織全体の違反行為を推認するが,立証できる証拠を揃えて個人の違法行為を明らかにするのが検察。陸山会事件をめぐる虚偽捜査報告書作成事件では,市民団体の告発の正義で検察の正義の威信は地に堕ちた。2019/03/09

130

0
検察が己の正義基づき行動するのは以前から知られているが、元内部所が書いた内容としては、やや物足りない感はあるが、読みやすい内容であった。 美濃加茂市長の事件が一審では、無罪となったが、先日有罪が確定した。今後の異議申し立て、再審請求がどうなるか目が離せない。 組織としての警察、検察、裁判所は相変わらず糞だと感じる1冊。2017/12/20

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