内容説明
星空が綺麗なペンション・ファーストライト。一見(いちげん)さんでも「おかえりなさい」と迎える、温かい「第二の家」がコンセプトのこの宿には、心が疲れた人たちが集まる――傷心旅行の女性客、熟年離婚危機の夫婦……そして、このペンションの元オーナー。 天文家の夢を諦め、旅行雑誌社で働く編集者・宇田川昴太(うたがわこうた)もそんな一人。彼は妄想企画「夢が叶う星降るペンション」の取材のため、期間限定「星空案内人」として働くことに。自身の星座の知識を活かして問題を抱えた客と接することになるのだが……!? 思わず星空を見上げたくなる天文ペンションストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみくみ
29
疲れた時こそ夜空を見上げようと思います。特に美容にも効果ある月光浴もできる月もたまにはみたいです。ハニームーン結婚後1ヶ月後の月のことをいい、ちょうど満月から月が欠けていくのですが、月が欠けたり満ちたりしながらブルームーンになるという愛情の話がとても良かったです。家族って本当に大切で良いものですね。改めて思いました。2016/01/02
沙耶
26
星と癒される本が好きな事もあって読んでみました! ペンションにきた悩みを抱えている人々が星を通して癒される姿を見て私も癒された気分になりました。諦めずに行動すればなにかが少しずつ変わるって分かりました。自分が誰かのためにやってあげたいって思うことはやった方がいいと思います。少しはその人のためになると思うし、良い方向に向かうと思います。星が好きな人、癒されたい人はぜひ読んでみてください。2017/01/06
coco夏ko10角
25
こんなペンションがあったら素敵ですね。あとがきにあった「プラネタリウムで働く人の物語」読んでみたい。2015/11/05
tomosaku
21
読むと星空を見上げたくなる小説。こんなコンシェルジェのいるペンションがあれば行ってみたい……と思える設定だし、星の話で問題を解決していく様は面白いのに、キャラの薄さと心理描写&変化の簡便さに少し白けてしまった。化ければ好みの作品、次作以降があれば期待。2015/12/20
とも
17
スーパームーンにあわせて。取材のために編集者がペンションでバイトするという定番な感じですが星の知識がいいアクセントになってだれずに読めました。天文部だったのでそこそこ詳しいと思ってたけど知らないことも多くてためになります。こんなペンションがもしあったら行ってみたいけどかなりの山奥なんやろなぁ…2015/09/29