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内容説明
2014年に2度も国会で廃案になった改正派遣法。この改正案が成立すると日本の派遣労働が大きく変わります。不本意ながら派遣をしていた人には直接雇用への道が開けます。積極的に派遣を選択した人は、より安定した環境の下で派遣を続けられます。本書では2015年派遣法改正案の詳細を解説するとともに、派遣の仕組みや、請負と派遣の違いなどにも触れ、世の中には正社員以外にも多様な働き方があることを示します。また派遣が戦後、外資系企業によって持ち込まれたなど、派遣のルーツにも迫ります。さらに著者は、派遣切り、年越し派遣村、ネットカフェ難民など、負のイメージにまみれた派遣労働の誤解をとき、2020年の東京オリンピックを前にしたいまこそ、日本の雇用の未来を真剣に考えるべき時だと訴えます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
28
いま国会で改正法案が審議中の労働者派遣法について派遣会社の社長さんが解説したもの。ややバイアスがかかってるかなあと感じるものの、国内における派遣の歴史を知ると、労働行政が政治や報道に振り回されている事情が良くわかる。正社員からみるか、派遣社員からみるか、で評価は大きく変わる問題だとも実感。2015/09/07
roatsu
12
業界実務者が書いた改正派遣法解説。雇用慣行への鋭い提言も交えた良書。P41の「派遣社員=カワイソウ」という方向から物事を見ると完全に現実を見誤る、という主張は意義深い。サイレントマジョリティの意思が見過ごされてはならないという著者の考えは派遣法に続く安保法案の騒ぎにも通じる。とかく政争の具にされメディアも野党も平然と歪んだ情報を流す本件だが、正確な知識をつけて悪意のある情報操作に流されてはならない。つまるところ日本の異常な正社員(期間の定めのない雇用契約)信仰こそが諸悪の根源だと考える。2015/07/18
スプリント
8
派遣法が改正される経緯や現代社会が抱える労働問題などが詳しく書かれていて参考になりました。2015/07/30
Junji
7
法案を決める労働政策審議会に、はじめて派遣業界の代表が参加というくだりが印象的。就社から就職へ。これからますます働き方が変化を遂げるだろう。2015/06/25
Ai Ikeda
6
改正派遣法が衆院を通過したのに合わせ、絶妙なタイミングで出版された出井さんの新書。内容はセンセーショナルな言葉も、煽りもない。直球勝負で業界を変えようとする意気込みが伝わってきました。最近の出井さんがよく言われている「発信力」というもの。これを一人ひとりが意識し、実行していくことの大事さがわかりました。「常用代替防止」に疑問を唱えてもいいんだね。業界人であっても、派遣社員として働いている人にとっても「正しい知識」は自信を持つことに繋がります。必読です。2015/06/24
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