トーチコミックス 俗の金字塔

著者名：窓ハルカ【著】

リイド社（2015/09発売）

• ISBN：9784845844142

内容説明

容姿端麗な変わり者ゆかりと、その恋人の野中雪夜、野中への恋路の途中でゆかりへと心変わりした後輩女子の美咲。
不思議な三角関係を軸に、意表をつく展開をみせる表題作「俗の金字塔」ほか、過激で繊細な物語8編。
モラルはないけど愛がある。読むと不思議と元気が出てくる、毒のような薬。
同人誌イベントに参加し、知る人ぞ知る異色漫画家として活躍してきた窓ハルカ待望の初単行本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[コリエル]

サブカル漫画は今どきバカくさくて読んでられないが、これはそれを茶化すスタイルなのでまあまあ読める。穏当なモラルを抱えた上でこのぐらいかな？ と外して描いてあるので共感可能なキャラクターが一人ぐらいは出て来るし読むのが苦にはならないのだ。まあ何冊もは読まないけど。

2019/09/23

[珈琲好き]

人間の気持ち悪さが特に気負わずに肯定されている。

2016/12/13

[きゃろる]

この感じ、この感じ、どこかで…………華倫変だーーー！！！！ 影響を受けているか、受けていないかはわかんないですけど私はそう感じました。かなり好き。

2018/06/13

[うさやま]

なんか不思議なエロさがある。結構まとまった感じの話も、滅茶苦茶な話もあるけど、どこかから間接的に匂うものがあって、また読み返してしまう。

2018/06/06

[プロムナード]

面白かった～。どうにもダメな人生をさらっと受けとめる視点、ダメな奴はその物語が「ちょっといい話」で閉じようともダメであり続けるという諦念。華倫変にも近いけど、もっとカジュアルで、とぼけた味わい。この作家性の濃さ、次に描いてくれるものに大期待。引きこもりの女の子が、群から外れた白鳥に自分の心情を重ねて、その白鳥の「死にたい」っていう心の声をきいちゃう話とか、本当好きだなあこのセンス。

2015/11/04