内容説明
戦争とヨーガを結ぶ、異色の実録。後に『心身統一法』を唱道し天風会をつくった中村天風の前半生。日露戦争での死闘から生まれた心の転換、そして苦悩からの脱出。それが「瞑想」の原点になった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
C-biscuit
9
こんな本があるとも知らず、欲しくなり購入。今年の4月に出たようであるが、「戦場と瞑想」を改題したようである。中身はタイトル以上に戦場のことが詳細に書かれており、一つの戦記物のような雰囲気がある。改題前のタイトルとおりの内容である。中村天風のことはある程度知っていると思ったが、この本は、軍事探偵時代のことが細かく、深く知ることができた。司馬遼太郎の小説に出てくる人物も多く登場し、この時代の日本を想像させる。元は古い本であるが、現在の解釈では想像できないような思想があり、それをうまく説明しているとも思う。2015/11/21