内容説明
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
江戸幕府初期、全国でも珍しい女大名として、三十余年間奮闘した南部寧寧の生涯。夫を殺された奥州八戸の女領主南部寧寧は、併谷をもくろむ宗家との確執を戦い抜く。米本位制の時代の中で、いちはやく、金、馬、鷹の商業経営を興した“理財”概念が、その背景にあった。寧寧は祖父譲りの優れた資質で宗家からの無理難題を次々と乗り越えていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いたろう
43
(再読)中島京子「かたづの!」を読んで、同じ南部ねねの話として、改めて読み比べてみたくて再読。「かたづの!」からファンタジー部分を除いてみても、直政が死んだのは越後ではなく、八戸に戻ってからだったり、史実として書かれていることでも多少の違いが。しかし、ここで事実がどうだったのか、解き詰めても仕方がないこと。「かたづの!」では「片角様」が、ねねの危機を救ったのに対し、本作では、くの一集団が暗躍する。小説として見れば、直木賞作家の中島京子の方が断然面白いが、映画化するなら、本作の方がいいかもしれない。2014/11/15
Totchang
11
同じ人物を描いた中島京子の作品を里中満智子がコミックにしているのですね。物語は八戸から始まりますが、当時は南部藩だったのですね。ついでに調べると津軽藩は南部藩から独立し、明治になって弘前県から青森県になったとのこと。さて遠野物語くらいしかしらない遠野。調べると金山跡がたくさん出てきました。物語には女忍を登場させて情報を得る形にしていますが、実際に判断し指示する殿様寧寧が大変だっのだろうなと感じました。南部地域の良い勉強になりました。2020/11/26
a43
10
去年から読んでました。だらだら読みすぎた´д` ;でも面白かった!八戸のくノ一がいい仕事するしetc。解説員先輩方の間で、東北で大河ドラマにするならこれ!ということで。(『かたづの!』より先に読んでみた。)南部寧寧さまという女大名がいたそうです。ちょっとの間だからか、大まかな系図にはないです。いつか探そう。2015/01/10