内容説明
スーパー・ゼネコン小松組。その下請け業者・高村工務店社長の高村敏之(としゆき)は、会長に直訴した。今になって切り捨てるなどと、言われる理由などない……。あの「宴」の時代は去っていった。残ったのは家庭の崩壊、虚栄のハワイの別荘、複数の女たちとの関係、そして会社の危機。日本経済のからくりを鋭いメスで解剖し、バブル時代の本質を抉(えぐ)り取った力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムー
2
バブル崩壊後の凄まじい金繰りはそれを象徴している。次々に購入するマンションやゴルフ場会員券、女や家族にどんどん与えてそれでも皆は当たり前のようにしている。1人の中小企業の経営者の最後は悲しい姿です。久しぶりの本格経済小説でした。良かった。2017/08/17
Y Hoshi
0
本棚の整理中に再読。バブルで「失敗したー!」な話。バリバリ働き飛ぶ鳥を落とす勢いのやり手のビジネスマン、実は心は空疎。充実したくて無茶を続けたらとんでもない破滅が、という話は多いけどこれは少し違うタイプの主人公。けど、仕事にかまけて家族で失敗。 おぼっちゃん気質で人が良いのと雇い人に対する責任感には好感持てる。でも今は、バブルをうまく乗り切って抱腹絶倒、他人のことも思いやれる、ダイナミックでカッコいい大人の話を読みたい。2012/02/10
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