内容説明
「秀丸正太さん!」「はいっ!」銀行の窓口嬢の声に、若い男が二人同時に返事した。なんと彼らは同姓同名。でも、ヒラと常務取締役で身分がちがう。そんな二人が友情を結び、物語は急降下、急上昇、波瀾万丈! いつしか二人の立場は逆転しはじめたのだが……。まさかこんな話、あるかもしれない、の傑作ユーモア・ミュージカル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
59
1987年刊行。光文社文庫のこの著者のサラリーマン・コメディ・シリーズは好きな作風だったのだが。読み逃していたこの第一作はいまいち。関西の著者が、あえて東京を舞台にしているのが、あまり成功していない。また、主人公二人が、早稲田と慶応卒なのだが、それ風に見えない。翻訳家の故・黒丸尚氏が解説を書いていることが意外だが…。「筆者も東京で働く現役サラリーマンで」とあるが、「電通のディレクター」の方にサラリーマン仲間臭を出されてもなあ。この解説の翌年に電通退社か…。2024/10/24
けいちゃっぷ
0
サラリーマンものは、作者の「素」がプンプンで・・・。